抗えない力 〜ウォノ ページ10
ジュホン『俺なんかに、恋愛なんかできないっすよ、やっぱ。』
『お、お前、何言ってんだ？』
ジュホンは、俺の目を見ないで、サッと立ち上がった。
ジュホン『兄はさ、
結局自分が、口説けば誰でもその気になると思ってる。
俺なんか、最初から応援する気なかったんだろ？
』
ジュホナ…………！
俺は、その言葉に思わず身を硬くした。
ジュホン『何も言わないんだ？』
いきなり振り向いて、俺を刺すような目でじっと見るジュホン…………。
『違う、俺は…………！』
俺は…………本当に、恋なんかするつもりじゃなかった。
彼女とあんな風に想いを伝え合う気なんて、到底なかった…………！
そう、最初は…………そんなつもりじゃなかったんだ。
『お前の…………誤解だよ、ジュホナ。』
ジュホン『誤解？
…………どの部分が？』
『だって、お前は、俺が彼女を口説いたんだと思ってるんだろ？』
ジュホン『口説いた……？』
再び固まる俺…………。
何でこんなことになる？
もっと早くジュホンに伝えるべきだった。
俺の本当の気持ちを…………。
自分でもビックリする程の速さで…………
信じられない程強く、お互いに惹かれ合ったこと…………。
気づいたらいつも…………
彼女はそばにいて、俺の視界の中に突然飛び込んで来ていたこと…………。
そして…………
お互いが同じ気持ちでいたんだということ…………。
どうにも、抗えない、力で…………
2人は惹き合っていたんだ。
そう、言うべきだった…………。
『俺はお前を応援するつもりだった。
本当にそうしようとしてた。』
ジュホン『なのに、彼女を好きになった？』
悲しそうな目で、ジュホンは小さな声でそう言った。
『うん。
いつのまにか…………好きになってたんだ。』
ジュホン『彼女も…………A氏も…………？
兄を好きなんだ？ 』
『ゴメン。
ゴメン、もっと早く言えば…………。』
ジュホン『俺も好きなんだよ？』
その言葉は…………俺を責めた。
静かに…………だけど、強く、俺を責めた。
『ゴメン…………ジュホナ。』
どうにもできなかった。
何にも、できないまま、ジュホンを裏切ったんだから。
この俺が…………。
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はるか(プロフ) - 終わり？ (2019年5月30日 2時) (
レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ玉(プロフ) - のんさん» はじめまして！ありがとうございます。どハマりオッケーです笑。なかなか先に進むのが難しいですが、頑張ります。 (2018年2月27日 11時) (レス) id: a8727379f0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 初めまして！最近こちらの作品を知ってどハマりしてます！笑 次の更新楽しみにしてます(^^♪ (2018年2月27日 10時) (レス) id: d9c1b30ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりこ玉 | 作成日時：2018年2月12日 15時
