MONSTXとして 〜ミニョク ページ16
「MONSTA X なんだから、笑顔を見せて。」
笑うしかなかった。
アイドルなんだから、俺は………。
TV番組の収録に来たんだから。
「ヌナ、頑張って。」
ヌナの肩に手を置いて、俺は無理矢理笑顔を作る。
昨夜抱きしめた、その肩を、また抱きしめたい思い
を必死で隠した。
そして………本番が始まった…………。
精一杯のの努力と、ヨナヌナの笑顔を見ないようにしたことで、パフォーマンスをやり遂げた。
ペンは、何も知らずに大声を張り上げて応援してくれていた。
モンべべの存在に励まされ、ここまで来れた。
嫌でも笑顔を作る。それが嘘なんかじゃないと………
悲しみを隠してなんかいないと………そういう振りをするのが上手くなったんだな。
ウォノは、モンべべに最高の視線を送っていた。
どんな時だって、モンべべを裏切るような態度は絶対にしない。
そういう意味で、彼はプロフェッショナルだ。
世界で1番愛しているのがモンべべ。
そう思わせる。
ペンたちが必ずMONSTAXを信じてくれたのには、ウォノの圧倒的なカリスマ性とセクシーな魅力が欠かせなかった。
実際にウォノは、その魅力を維持するために、どんなに苦しくても練習とトレーニングを毎日続けてきたんだ。
今夜、少しだけジュホンの笑顔が曇っていても、本当は口もきかない間柄になっていても、ステージではジュホンを引き立てる天才でもあった。
揺るぎない存在感は、いつでも変わらない。
2人の繊細な感情のすれ違いを、ヒョンウォンは今日もカバーして輝いた。
マンネと言わせない程努力と才能でラッパーのポジションを確固たる物にしたチャンギュン。
毎回微塵も崩れない安定なボーカルでメンバーを支えるキヒョンの精神力。
そして、圧倒的なダンスパフォーマンスを見せるショヌ兄、甘い歌声にモンべべは狂気していた。
そんなメンバーの努力とプロ根性の中、俺たちはまた1位になった。
1位の発表をされて、アンコールに応えようとする時、俺は密かに涙を堪えた。
まあ、ちょっとくらい泣いたって本当は構わなかったんだ。
また1位になれて、感動したのは事実、モンべべや事務所に感謝したのも事実だ。
だけど、今夜の俺は涙を見せるのが嫌だった。
ヨナヌナが俺の涙を見るのだけは、悔し過ぎた。
いつもの優しい、可愛いミニョクを何とか必死で演じようとした。
もしかして、誰かがそんなの、見破ってしまったとしても………。
続く
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はるか(プロフ) - 終わり？ (2019年5月30日 2時) (
レス) id: bcff119160 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ玉(プロフ) - のんさん» はじめまして！ありがとうございます。どハマりオッケーです笑。なかなか先に進むのが難しいですが、頑張ります。 (2018年2月27日 11時) (レス) id: a8727379f0 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 初めまして！最近こちらの作品を知ってどハマりしてます！笑 次の更新楽しみにしてます(^^♪ (2018年2月27日 10時) (レス) id: d9c1b30ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりこ玉 | 作成日時：2018年2月12日 15時
