第47話 ページ2
『あぁ!私のトラちゃん。死ぬほど心配したのよぉ〜』
猫「ニャアァァァ!!」
任務終了後、火影室に戻ってきた理玖の腕の中に居るトラを見た瞬間に依頼者からトラへの手厚い抱擁が施され…
当然の如く、トラは物凄く嫌がり、今にも飼い主を引っ掻きそうな勢いだ。
目の前での光景に皆から哀れみの視線がトラに向けられたのは言うまでもないが…
勿論、それは先程トラに散々引っ掻かれたナルト以外だ。
ナルト「ニシシシ、ざまぁみろってばよ」
サクラ「(あれじゃ、逃げるのも無理ないわね)」
白牙「哀れだ、トラよ」
雲雀「何コレ、一体どういう状況?」
六道「ドン引きするほどに手厚い抱擁をするマダムとそれを嫌がる猫、ですかね」
ナルト「雲雀、六道!」
火影室に入ってきた雲雀と骸は真っ先に視界に飛び込んできた光景に訝しみ…
一瞬で状況を把握すると、哀れみの視線と呆れた視線を依頼人とトラに向けた。
元居た班での用事が終わったのか、火影室に入った雲雀は何処となく疲れ気味だ。
きっと、その原因は元居た班の担当上忍と同じ班の子だろう。
サクラ「雲雀くん、なんでそんなに疲れてるの?」
雲雀「別に君には関係ないでしょ」
ナルト「お前、サクラちゃんが心配してくれてんのになんだってばよ!その言い方!」
雲雀「僕は心配してくれなんて一言も言ってないし、頼んだ覚えはないよ。一々下らないことで怒鳴って来ないでくれる?咬み殺すよ」
六道「大方、担当上忍とその部下が原因でしょうけど」
雲雀「知ってるなら皆まで言わなくていいよ。思い出すだけでイライラする」
雲雀が何処の班に居たのかを知っている理玖と骸は少し疲れ気味で、完全にイライラしている雲雀に苦笑を零し…
そんな彼らを他所に簡単すぎる任務にナルトが文句を垂れ、拒んでいた。
確かに今までの任務は理玖にとってはあまりにも簡単すぎで、雲雀や骸も苛立っていた。
ナルトの微かな成長に三代目だけではなく、隣に居るミナトや聞いていたカカシやイルカも目を見開き、すぐに笑みを浮かべた。
猿飛「よし、分かった。お前がそこまで言うなら…Cランクの任務をやってもらう……ある人物の護衛任務だ」
ナルト「ほんとぉ!?誰?誰?大名様!?それとも、それともお姫様!?」
猿飛「そう慌てるな。今から紹介する!入ってもらえますかな?」
三代目に促され、入ってきたのは酒を片手に持ち、顔を赤らめていかにもな酔っ払いのおじさんだった。
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ゆん(プロフ) - 更新いつまでも待ってます (2019年3月3日 19時) (レス) id: 35cbbdbcc5 (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!何度も読み返していただけるなんて…とても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2016年10月15日 3時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 何度も読み返してます!続き楽しみです!頑張って下さい! (2016年10月14日 18時) (レス) id: 1a425b314e (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!一度書いてしまうとすぐにまた次が思い浮かんできて以外と楽しいですよ!面白いと言っていただいてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2016年9月27日 21時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 面白いです!なんというか、私じゃ全く想像出来ないくらいすごいです! (2016年9月27日 20時) (レス) id: 1a425b314e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理玖(元海斗) | 作成日時:2016年9月4日 5時