第70話 ページ27
大倶利伽羅side
いつから好きになったのか分からない。
ただ、いつの間にかあの人の姿をいつも見ていて、あの人が動く度に無意識に目で追っていて…
馴れ合うつもりはないと言ってる俺でも初めて会った時からあの人の人柄、力強い光を放つ綺麗な金色の瞳、優しく、柔らかい微笑みに惹かれていた。
頭を撫でられるたびに胸が高鳴って、だけど、あの人がアイツと一緒に居て幸せそうに微笑んでる姿に苦しいぐらいに胸が痛くなって…
あの人に心から愛されるアイツが憎くないと言ったら嘘になる。
だけど、あの人の隣に立ち、幸せそうな微笑みを浮かべさせるのはいつだってアイツだけだから…
大倶利「……」
縁側に座り、膝に乗る猫を撫でながら雲一つない青空を見上げる。
うららかな暖かい日差しが降り注ぐ太陽、雲一つない青空は最初の頃とは本当に大違いだ。
この本丸中にあの人–––理玖さんの霊力と神気が澄み渡り、それはあっという間に俺たちに馴染んだ。
ただ霊力と神気を感じるだけであの人の優しさと力強さ、暖かさが分かって…
出陣で傷付いた時、帰ってくれば簡単に俺たちを癒してくれる。
身体の内にまで届くあの人の優しさ、力強さ、暖かさはいつだって俺たちを捉えて離さなくて…
ダメだって分かってるのに心惹かれずにはいられない。
鶴丸「お、くり坊じゃねぇか」
燭台切「あ、いつもの猫ちゃんも居る」
太鼓鐘「相変わらずだなぁ」
奥から歩いて来たのは国永、光忠、貞の三振り。
コイツらは馴れ合いを好まない俺に普通に接してくれる。
まぁ、コイツらに限らず、此処の本丸の連中は皆そうだがな。
普通の俺だったら鬱陶しいとか思うだろうが、逆にそれが心地良く感じる。
きっと、あの人が此処の主をするようになったからだろう。
理玖さんと一緒に居るといつの間にか周りに皆が集まって来て…
結局はいつものように笑いながら皆で遊んだりしてる。
太鼓鐘「どうしたんだー？なんかさっきから空見上げて黄昏てたけど」
大倶利「別になんでもない」
鶴丸「なんでもなくないだろ？お前のことだ。どうせ、兄者のことを考えてたんだろ？」
大倶利「………」
燭台切「伽羅ちゃんの想いは僕も分からなくはないかな」
大倶利「光忠」
燭台切「理玖さんは本当に僕たちの心を捉えて離さなくて、一緒に過ごす内にいつの間にか好きになってる。それは伽羅ちゃんだけじゃなくて僕も、他の皆もそうだと思うよ」
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ふー - 重要なお知らせを開いてもないのですがどうしたらいいですか？何回も読んでしまいます❤️ (2021年12月4日 20時) (
レス) @page28 id: eeeb0ed6b6 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫1117(プロフ) - 理玖さんの小説とても面白いです！…そこで、リクエストしたいんですけど［テニプリ］の小説リクエストしたいです！高校は立海で！突然すみません！！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: 553a215cd8 (このIDを非表示/違反報告)
ノクト - 理玖さん、いつも面白い作品有り難うございます。俺は一人っ子ですが、アレルギーで色々言われる事があるので、家族に言われる嫌味さ？見たいな事は分かります。でも頑張って下さい！応援してます。後、俺は女です。 (2018年4月26日 1時) (レス) id: 0d55308d0a (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます (2017年11月20日 21時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - ゆっくりでもいいから頑張ってね（⌒▽⌒） (2017年11月20日 16時) (レス) id: 55dc620b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理玖(元海斗)
| 作成日時：2017年7月12日 14時
