第6話 ページ8
明らかに親しい者同士以上の雰囲気、空気に三条派と鶴丸以外の刀剣たちは思わず顔を真っ赤に染めてしまう。
人間よりも長い時を生きる彼らで、様々な夜枷や情事を見て来たが…
この様な甘ったるい空気は体験したことがない。
髭切「ねぇ、最高神様と三日月はどういう関係なの?ついでに君たちも」
小狐丸「私たちと理玖兄様は父上を通じて知り合ったのです。それ以来、兄のようにお慕いしておりまする」
鶴丸「俺も似たような感じだ。父が三条の弟子だったからな」
今剣「そして、理玖あにさまと三日月はこいなかなのですよ!」
天下五剣が一振り、三日月宗近が最高神である理玖と恋仲である事実。
しかも、三条派と鶴丸は自分たちを作った父である三条宗近、五条国永を通じて知り合ったという…
と言うことは彼らの父は人間でありながら最高神である理玖と出逢ったということ––
付喪神は物に憑く妖怪の類で、神の末席だ。
当然、同じ"神"でも最高神と付喪神では地位が違い過ぎる。
いくら三日月の神格が他より高いと言っても刀の付喪神であることに変わりはない。
本来であれば反対などをするところだろうが、如何せん三日月の相手がその創造神で最高神なのだ。
反対など出来るハズがないのは言うまでもない。
石切丸「僕たちは三日月が幸せならそれでいいんだよ。誰かが誰かを好きになるのに地位など関係ないだろう?」
岩融「石切丸よ、それは兄者の真似か?」
石切丸「そ、そんなことはないよっ!?」
深い闇に染まった瞳が嘘のように綺麗に微笑む三日月は本当に幸せそうで…
地位は違えどもあそこまで幸せそうだと知らず知らずの内に応援してしまいたくなる。
石切丸の言う通り、誰かが誰かを好きになるのに地位など関係ないのかもしれない。
因みにその石切丸は理玖の真似かという岩融の指摘に顔をを真っ赤に染め、慌てふためいている。
きっと、理玖の真似と言うのは図星なのだろう。
厚「あの人が俺たちの主なら俺たちも幸せになれるかもな」
長谷部「そうだな…あの方は憎き人間たちとは違う。俺たちが本霊であることも知っているのだ」
一期「それにあの三日月殿や小狐丸殿たちがあんなにも幸せそうです。きっと私たちも…」
あの人が主になれば憎き人間たちに苦しめられた以上の幸せを知ることが出来るハズ。
自分たちよりも酷かった三日月や小狐丸、三条派と鶴丸が理玖と居てあんなにも幸せそうなのだからきっと––
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理玖(元海斗)(プロフ) - 腐男子さん» コメントありがとうございます!青鬼=ブルーベリー色の全裸巨人、でしょうか!?その全裸巨人が誰か分からないですが、面白かったようで良かったです!因みに巨人は……常に全裸ですよ(`・ω・´)キリこれからもよろしくお願いします!ッ (2017年8月9日 15時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
腐男子(プロフ) - 青鬼で、ブルーベリー色の全裸の巨人が頭に浮かんで吹いてしまったww (2017年8月9日 12時) (レス) id: 0ac4eb286b (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - 萠さん» コメントありがとうございます!続編、待っててくださるのですか!?ありがとうございます(*´∇`*)頑張って続編も完成させますね!これからもよろしくお願いします! (2017年7月10日 3時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
萠 - 続編待ってます!応援してます!頑張ってください! (2017年7月9日 20時) (レス) id: c6855e4cbe (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - 空絵エスカさん» 返信遅れました!成る程、やはりそうでしたか。四男、めっちゃ男前ですね!これぞニキですね。次男と三男も四男を見習ってください(笑) (2017年7月9日 16時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:理玖(元海斗) | 作成日時:2017年6月18日 7時