第30話 ページ33
三日月side
『ありがとう、最高神様。俺たちを苦しみから救ってくれて』
『出来ることならもっと早く貴方様にお会いしたかった。だけど、今こうして貴方様に出逢い、救われ、還れることを幸せに思います』
『分霊である俺たちは消えますが、本霊の中でずっと貴方様を見守って居ります』
『理玖兄様、ほんの少しだったがこうして会えたこととても嬉しいぞ。本霊の雰囲気からすると兄様と本霊は契約を結んだのだな。はっはっは、よきかなよきかな。本霊よ、いつまでも兄様と幸せになれよ』
三日月「あい分かった」
分霊と俺の言葉で周りの人間たちから騒めきが広がったのが分かったが気にする程のことでもない。
姿形は同じでもどちらが本霊でどちらが分霊なのかは俺たちには分かる。
まぁ、分霊と言えども彼奴らは俺たち自身だからな、分かって当然か。
人間たちが騒めき、動揺する理由は恐らく、理玖兄様の刀剣である俺が本霊と言われたからだろう。
天下五剣が一振り、最も美しいとされる三日月宗近の本霊が兄様の刀剣となると、必然的に他の刀剣たちも本霊と言うことになる。
折角兄様がこんのすけに政府には言うなと告げたのに、よもやこのような形でバレてしまうとは…
『あなや、もしかしてお主が俺の本霊であることは内緒であったか？』
三日月「そうだなぁ。兄様がこんのすけに政府には言うなと告げていたのだがな」
『それはすまなんだ。俺のことがバレたのなら必然的に他の者のこともバレてしまうな』
三日月「はっはっは、よきかなよきかな。何(いず)れはバレてしまうのだ。それが早くなっただけの話よ」
政府が本霊の俺たちを回収しに来たとしてもそれはもう無理な話。
なんせ、俺たちの主は最高神である理玖兄様なのだからな。
最高神に逆らい、滅ぼされるより大人しくしていた方がマシであろう。
人間は他人よりも自分が可愛いとよく言うのでな。
他人の死は他人事の様にしているが、いざ自分の番になると愉快に死に逃れようとする。
理玖兄様は絶対に人間たちから俺たちを守ってくれると分かっているから今此処で本霊であることがバレても怖くないのだ。
そのことを分霊も理解しているようで、口元に着物の裾を当てながら穏やかに微笑んでいる。
『そうかそうか。では、お主たちにいつまでも幸あらんことを祈っておるぞ』
その言葉と同時に分霊は完全に消え、分霊の魂はフワリと俺たちの中へと入ってくる。
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理玖(元海斗)(プロフ) - 腐男子さん» コメントありがとうございます！青鬼=ブルーベリー色の全裸巨人、でしょうか！？その全裸巨人が誰か分からないですが、面白かったようで良かったです！因みに巨人は……常に全裸ですよ(｀･ω･´)ｷﾘこれからもよろしくお願いします！ｯ (2017年8月9日 15時) (
レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
腐男子(プロフ) - 青鬼で、ブルーベリー色の全裸の巨人が頭に浮かんで吹いてしまったww (2017年8月9日 12時) (レス) id: 0ac4eb286b (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - 萠さん» コメントありがとうございます！続編、待っててくださるのですか！？ありがとうございます(*´∇｀*)頑張って続編も完成させますね！これからもよろしくお願いします！ (2017年7月10日 3時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
萠 - 続編待ってます！応援してます！頑張ってください！ (2017年7月9日 20時) (レス) id: c6855e4cbe (このIDを非表示/違反報告)
理玖(元海斗)(プロフ) - 空絵エスカさん» 返信遅れました！成る程、やはりそうでしたか。四男、めっちゃ男前ですね！これぞニキですね。次男と三男も四男を見習ってください(笑) (2017年7月9日 16時) (レス) id: cad6e37131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：理玖(元海斗)
| 作成日時：2017年6月18日 7時
