To my dear

9 ページ10

.







「お前、松島ってやつと知り合いなの？」

「は？」





「おはよう」すらも言わないで、会って早々にそんなこと訊く？





「昨日飯行ってたからそうなのかなーって思ったんだけど。違った？」

「いや、別に知り合いってほどでもないけど」

「ふーん」





まあいいやって呟いて、そのままコーヒーを淹れに行った

…やっぱり菊池は変なやつだ


だって、私が松島さんと知り合いであろうがなかろうが菊池には関係なくない？






「A先輩おはようございます」

「あ、おはよう」

「風磨くんどこに行ったか知りません？」

「給湯室だと思うよ」

「そうですか。ありがとうございます」






勝利くんは、資料を手にデスクに戻って行った

しばらくして菊池が戻ってきたかと思うと、勝利くんが菊池のデスクまでやってきて菊池に質問していた

昨日は菊池もずっとバタバタしてたし、勝利くんも聞くタイミング無かったんだろうなぁって思いながらパソコンに昨日の議事録を作成していく






「なぁA」

「ん？」






呼ばれて菊池に視線を移すと、2人してこっちを見てて何事かと思った






「今度から、勝利も外回り一緒に行くからよろしくな」

「えっ！早いんだね？」

「まだ研修だから、付いてくるくらいにはなると思うけど」

「いや、それでもすごいよ」

「中島部長から許可が降りたんです」

「へぇ〜、」

「なので、A先輩よろしくお願いします！」

「うん、よろしくね？」






.

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す