To my dear

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「Aさんと同じプロジェクトやれるなんて嬉しいです！」

「私もです！」

「…あの、Aさん」

「はい？」

「良かったら、この後ご飯行きませんか？」

「もちろんです」





微笑みかければ、良かったって癒される笑顔を返してくれる松島さん








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「それにしても営業部だったんですね」







すごいです！なんてもぐもぐしながら言われたけど、全然そんなことなくて。







「名前聞いた時は思い出せなかったんですけど、営業部って知って思い出したことがあったんです」

「え？」

「菊池と西本は名コンビだって噂があるんですよ」








え？知らない
…そんなの、初耳だよ








「2人共、すごいんだろうなぁとは思ってたんですけど部署が違うからあんまり２人のことは詳しく知らなくて。
この前の社内誌で、開いたらすぐに菊池さんと西本さんの名前が載っててびっくりしちゃいました。
本当にすごいんですね！」









あれは菊池の話術で、難しいと言わてきた大手企業との契約を結んできたっていうだけの話。








「私は隣にいただけですよ。すごいのは菊池です」

「いやいや！そんなことないですよ！
先輩が言ってたんですけど、やっぱ西本の営業のやり方は上手いよなぁって。
社内誌見ながら"やるなぁ"って嬉しそうでしたよ」

「え？」

「そんな人と、こうやってご飯に行けるなんて嬉しいです」








あの社内誌は見たし、中島さんに「これからも頑張ってね」って言われて嬉しかった記憶もある

改めて、社内誌ってものすごい影響力を持つんだなぁって変に実感が湧いた

私はもう載ることも無いんだろうけど。









「俺ね、営業部志望だったんです」

「……」

「でも、俺よりも出来る同期が営業部に入って行きました」





佐藤勝利って言うんですけど、知ってます？って言われてはっとした


勝利くんは菊池が指導係として付いている
ちなみに私の高校時代の後輩


この前菊池が、「勝利すっげぇ仕事出来るからあんまり教えること無いんだよなぁ」って零してた




松島さんって、一個下なのか…

まだ1年目なのにプロジェクトに参加してる松島さんは相当出来る人だと思った


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