To my dear

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それから1週間が経ち、ようやくプロジェクトが動き出そうとしていた






「西本さん！その仕事俺がやっておくよ」

「このくらい大丈夫ですよ」

「午後からプロジェクトがあるでしょ？大丈夫だから、任せて」

「…っ、ありがとうございます。お願いします」






他の先輩方よりも重大な仕事を任されているからなのか、いろんな先輩が私の仕事を軽減しようとしてくれてる

…めちゃくちゃ優しくて、泣きそう





「Aー。」

「何？」

「これプリントアウトしといて」

「うん。わかった」





今日から始まるプロジェクトの会議で使う資料を人数分プリントしてホッチキスで留めて、会議室へ向かう





「１部ちょうだい」

「はい」

「ありがと」






菊池が作った資料は、詳細まで丁寧に纏められていて直すところなんてひとつもないのにプレゼンが始まる直前まで確認を怠らない

菊池はそういう人なんだ。



私も、そういうところは見習いたいなぁ…とは思うんだけど



今日も、ぶつぶつ読み上げながら何かを資料に書き込んでる




時間が近づいてきて、プロジェクトのメンバーであろう人達が続々と会議室に集まり出した





「失礼します」

「…あ、」

「あ！」





私が零した声と
入室してきた人物、松島さんの声が重なった





「え？」





菊池が顔を上げる







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