To my dear

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明後日の日曜日、松島さんと会う約束をして営業部のあるフロアまで向かった



…話したいことがあるって言われて、何を言われるのか全く想像がつかない歳じゃないから。






きっと、松島さんは告白してくれるんだろう


出会って日は浅いけどこれからお互いのことを知っていけたらいいなって思った









「おはよー」

「あ、菊池おはよう」









綺麗にセットされた髪の毛に、きちんとアイロンがけされてるスーツ


そして、ふわっと香る香水









「あー、早く今日が終わんねえかな」

「何で？」

「何でって…明日休みだからに決まってんだろ」









大きな欠伸をした菊池が、資料の整理をしてる









「…何かいい事あった？」

「ん？別に？」








なんでわかるんだろ…？

菊池って何考えてるのかわからないから怖い。




１回でいいから菊池の頭の中を覗いてみたい

いや、幻滅するかな。やめとこ。







「あったんだろ？顔にやけてんぞ」

「え、？…まぁ、あったけど」

「何？」

「ん？」

「お前のその、いい事って何だよ」

「あぁ、松島さんと明後日会うことになって」

「…あー。悪い、聞かなきゃよかったわ」









そう言って、両手で耳を押さえるポーズをしてみせた菊池

…何考えてんだこいつ。聞いてきたの、そっちじゃん。



聞かなきゃよかったって、酷くない？









給湯室まで行ってしまった同期をぼんやり眺めながら、松島さんのことを考えた









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