To my dear

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「えー。ですから、このA案に先日田中さんが仰っていた…」









菊池のプレゼンはわかりやすくて、
質問にも丁寧に答える

相手の意見はきちんと尊重するし、どれが1番良い方法なのかを常に考えてる

それに、頭の回転が早い









「ということになります。…いかがでしょうか」








ふと、こちらを見た菊池に小さく頷くと

優しく微笑んで頷き返してくれた







「菊池くん」

「はい？」

「素晴らしい案をありがとう。それでいこう」

「ありがとうございます」







その場にいたプロジェクトのみんなが賛成してくれて、この前資料まとめをやった甲斐があったなって思った









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「やっぱり菊池さんさすがですね！」

「ですよね」

「あまり頭の良くない僕でもわかるようなわかりやすいプレゼンで、安心しました。
…正直このプロジェクトに参加するの、僕には向いてないんじゃないかな〜なんてずっと思ってたので」






頭を掻きながら笑って、

それにつられて笑ってしまった






「松島さんもすごいと思いますよ」

「えっ？」

「だって、1年目なのにプロジェクトに参加してるじゃないですか」

「あぁ、それは…」

「A」

「ん？」

「あ、菊池さん」









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