7本の薔薇を君に。 (ページ43)

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side：you

その日から、今まで以上に勝利くんと一緒にいる時間が多くなった

神宮寺くんや秀くんが呆れるほどの勝利くんの溺愛ぶりらしく、
ついにこの前「どうやったらここまで勝利が変わるわけ？」と苦笑いの秀くんに言われてしまった…

そんなこと言われたって、私にとってはこれがいつもの勝利くんで。

これ以外の勝利くんなんか見たことがないからわからない

…って私も私で勝利くんのことが大好きだから、
恋のフィルターにかかっているのかもしれない

勝利「今度さ、家に行ってもいい？」

A「えっ、いいけど…」

勝利「そろそろご両親に挨拶したいなぁ…って、」

…勝利さん、キュンてきたよ、、

A「うん、」

勝利「そしたら、もっといろんなことができると思うんだよね

…デートとか」

胸がいっぱいになって、

返事をするより先に、大好きでしょうがない勝利くんに抱きつく

それを笑顔で受け止めてくれる勝利くんも、

その勝利くんが纏う柔軟剤の匂いも、

全部全部大好きだ

A「大好き」

勝利「返事になってないよ(笑)」

A「いいの！」

勝利「まぁ、いいけど…」

「Aが嬉しいなら俺も嬉しい」なんて言ってくれる勝利くんは、どこかの絵本の世界から飛び出してきた王子様のようだ

勝利「A、？」

A「ん、？」

勝利「ずっと一緒にいようね」

A「うん！」

この時間が永遠に続けばいいのに…

その願いを込めて勝利くんをさらに強く抱きしめると、

勝利くんも同じようにぎゅっとしてきたから思わず苦しくなって

A「勝利くん、くるしい…」

と言うと、彼は満足そうにニヤッとした

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本当に、この時間が永遠に続けば良かったのに…

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