7本の薔薇を君に。 (ページ5)

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side：you

教室に戻り、
久しぶりに麻衣子と放課後デートしようっていう話になって帰る支度をしてたら

なんだか教室の入口あたりが騒がしい…

なんだろう、？って入口あたりを見てみると

風磨「Aーー！」

風磨が立っていた

麻衣子「あれ、？Aって今日もしかして彼氏さんとお帰りに？」

A「いや、彼氏じゃないし！冗談でもやめてよ、(笑)」

麻衣子「えー、まだ付き合ってないの？結構お似合いだと思うんだけどな～」

A「まだってなによ、普通にありえない(笑)」

麻衣子「春休みあたりに付き合い始めたかと思ってたのに～！
あんなイケメンで、年上で、頭が良くて、運動神経抜群で、そのうえ幼なじみ…ってハイスペックすぎるのに、もったいないって！」

A「んー、そうなのかな」

麻衣子「はぁ…そんなこと言ってると取られちゃうよ？」

A「いいよ別に(笑)」

風磨「ねえA！聞こえてんの！？」

「えー、残念～」となぜだか私と風磨がくっついてないことに不服そうな麻衣子との会話を続けていたからか、風磨が律儀にもドア付近でずっと待ってる

麻衣子「ってこんな会話してる場合じゃないよね
風磨先輩がいるってことは、何かあるのかな？」

A「嫌な予感しかしない…」

麻衣子「放課後デート今度にしよっか(笑)」

A「ほんと麻衣子ごめんね…」

麻衣子「ううん！全部大丈夫だから(笑)

じゃあね」

A「うん、バイバイ！」

とうとう待ちきれなくなったのか、教室にズカズカと入り込んできた風磨に「風磨先輩、Aお借りしました～」なんて言いながら教室を出ていく麻衣子。

風磨「あ、うん。麻衣子じゃあな～」

麻衣子の後ろ姿にひらひらと手を振る

じゃあな～、じゃないよほんとに

お借りしました、にもつっこめよ