7本の薔薇を君に。 (ページ36)

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side：Shori

またいつものように秀といろいろ話をしている時に、
教室に入ってくる見慣れない人影

いや、正確には
見慣れてはいるのだがこの場所にいるはずのない人影

…は、嘘だろ、

何故だかこの場にいるのが恥ずかしくなって、

今日の俺の運の良さにびっくりして、

思わず両手で顔を覆ってしまった

勝利「ねぇ、秀…」

秀「今度は何？…ってお前女子かよ(笑)」

俺の今の状態を見た瞬間ゲラゲラ笑ってくるけど、

今だけはなんと言われたって構わない

だって…

勝利「あの人、松島さん…」

本人に失礼が無いように、机の下で小さく指を指すと
秀がそちらへと視線を向ける

秀「…は、」

勝利「やばい、こっち来る、」

秀「お前なんか話しかけろ、チャンスだぞ」

勝利「う、うん」

いきなりすぎる展開に心臓が怖いくらいにバクバク鳴り出す

勝利「あ、！ねぇ…」

俺に呼び止められてキョトンとした松島さん

…かわいい、

でもそっか…松島さんにとって俺はやっぱり初対面の人だよな

少しだけ落胆する…ってそうじゃなくて、！

いや、そうじゃなくないけど、！
普通に落ち込むけど！

A「はい…？」

落ち着け、自分

勝利「学校で同じクラス、だよね？」

なんだ、案外普通に話しかけられるじゃん

自然と緩む頬

横目からでも隣がニヤニヤしてるのはわかる

…けど、そんなのにも気にしないくらい目の前の彼女のことで頭がいっぱいだ

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