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side:Shori






お願いだから、声のボリュームを下げてほしい


松島さんに聞かれでもしたらどうするんだ




なんて自意識過剰なことを考えながら、

チラッと彼女の方を見たらめちゃくちゃ笑顔で宮近と話に花を咲かせているところだった





…狡い、俺の方が先に松島さんのことを好きになったのに





また溜息を吐きそうになる






勇太「ねぇ勝利」

勝利「何?」

勇太「勝利って学年2位だよね?」

勝利「…まぁ」

勇太「でさ、松島さんって1位じゃん?」





いきなり渦中の人物の名前が出てきて焦る




勝利「そうみたいだね、」

勇太「すげーよな、俺らのクラスに天才が2人もいる」






だから何、って話だけど多分初対面の人だからこうなるんだよなぁ



いろんな話題を出して、どれも短く終わる…みたいな








神宮寺といろいろ話をしているうちに、担任の先生が入ってきた








これから始業式だ









神宮寺と仲良くなるのはもう少し先の話…




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神宮寺の空気感に巻き込まれていたせいで松島さんとは一言も話すことは出来なかったけど
それなりに良い報告はできそうだと浮ついた気持ちで塾へと向かう






勝利「ねぇ、秀聞いてよ!」

秀「はいはい、」





塾で顔を合わせるなり呆れ顔を見せた秀。


それもそうだ、俺は松島さんと何かある度にほんの些細なことでも秀に報告していたのだ


呆れ顔になるのも無理はない



いつも見放さずに相談に乗ってくれて本当に感謝してる




勝利「今日はね、秀でもびっくりすると思うよ」

秀「何、松島さんとクラスが一緒にでもなった?」

勝利「え、」

秀「はぁ…わかりやすすぎ、」

勝利「なんでわかったの?」

秀「普通に考えて、まず今日始業式だしそのテンションで来られたらそうとしか考えられねぇ(笑)

…で、何話したの?」

勝利「それがさ…話しかけられなかった」

秀「は、?」

勝利「最後に自分から女子に話しかけたのって思い返せば幼稚園か小学校低学年の頃…」

秀「嘘だろ、」






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サ ナ エ(プロフ) - キラキラアイドルさん» そうちゃん出ます!(笑)読んで下さりありがとうございます! (2018年1月30日 18時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
キラキラアイドル - すみません、出てましたね〜笑 (2018年1月30日 16時) (レス) id: a6b987b476 (このIDを非表示/違反報告)
キラキラアイドル - そうちゃん、でない? (2018年1月30日 16時) (レス) id: a6b987b476 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サ ナ エ | 作成日時:2017年12月28日 17時

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