7本の薔薇を君に。 (ページ21)

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side：you

マリ「あ！ねぇ！松島さんと穂波さん！！
もうすぐチャイム鳴るし、遅刻するから走って！！」

松島さんと穂波さん、とは私たちのこと。

２人で喋りながらゆっくり歩いていたせいか、

職員室から中島先生と話しながら出てきたマリ先生が私達を見つけた瞬間に慌てて声を掛ける

…え、もうそんな時間？？

マリ先生の隣で見ていた中島先生は目尻をクシャッとさせて笑ってる

A「やば、」

麻衣子「A行こ、！」

麻衣子と全力で教室までダッシュする

マリ「も～、そんなんじゃ先生の方が早く着いちゃうって(笑)」

そう言って、私達の背中を押しながら先生も走る

…なにこの図

隣の麻衣子はマリ先生というイケメンに背中を押されているから若干ニヤニヤしてるし、

キーンコーンカーンコーン

A「はぁ…はぁ…」

麻衣子「……はぁ、」

マリ「…間に合ったね、！

良かったぁ、生徒２人も授業開始日早々 "遅刻" って付けずに済んだよ～

明日からはちゃんと間に合うように来るんだよ？

じゃあ２人共席ついてね」

私達は息が切れて呼吸するのが辛いのに

マリ先生は息が乱れることも無く、昨日と同じ天使スマイルで話しかけてきた

マリ「はい、じゃあ挨拶します」

私達が席に着いたのを確認したのと同時にクラス全体に号令をかける

私たちと違って息切れしないし、天使みたいだし、

本当、マリ先生って何歳なんですか…

申し訳ないけど、昨日息切れしてた中島先生と同い年には見えないです…(笑)

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