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「わぁぁ、!」
「何も変わってねーな」
「うん!」
「テンション上がりすぎ」
「風磨だってテンション高いじゃん」
「お前ほどじゃないけどな」
街並みは結構変わってるのに、この公園だけは変わってなくて。
「ここでよく砂の城作ってたよね」
「うん」
「砂遊びが好きな子なんだな〜って思ってた」
「…は?」
「違うの?」
「違うよ」
「え、だって毎回会う度に作ってたでしょ」
「あー、それは…」
首に手を当てて視線を逸らされる
「…っ、本当にお前は何も覚えてねぇんだな」
「え、?」
「ついこの間、約束を思い出したかと思ったらさ」
そんな事言われても。
何かあったのかな、当時の私たちには。
「風磨、」
「何だよ」
「教えて」
「………いい、」
「いいって何!」
いじけてるのかな
でも、そんな風磨も可愛くてにやけてしまう
「…んっ、」
立ち止まったかと思ったら、
急に視界が暗くなって風磨の顔が至近距離まで迫ってきて
「お前が覚えてないなら、言ってやんない」
なんて耳元で囁くから。
………キス、されるかと思った
あーもう恥ずかしい
こんなことを考えちゃうなんて
「顔赤っ。キスされると思った?」
「…………思った、」
「…は、」
「…ああもう。なんかやだ」
可愛すぎ、って言って嬉しそうな顔をしてたけど
ちゃんと気付いてるよ
一瞬、寂しそうな表情になってたもんね
ちゃんと思い出さなきゃ…
大切な人との思い出が知らないうちに消えるなんて、そんなの…嫌だな
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サ ナ エ(プロフ) - MAYUKOさん» 癒されるだなんて…!とても嬉しいです(*´ー`*)更新も楽しみにしていてくださり、ありがとうございます( ; ; ) (2019年11月9日 23時) (レス) id: d88ca74874 (このIDを非表示/違反報告)
MAYUKO(プロフ) - このお話し癒されます。更新楽しみにしています。 (2019年11月9日 13時) (レス) id: c9e054e139 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Rukarinさん» こちらこそ、続編を読みたいと言って下さりありがとうございました!新作の方も読んでいただけたようで嬉しいです(^^)更新頑張るのでぜひ今後ともお付き合い下さい(*´ー`*) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Saya11786263さん» え!ほんとですか?!すごく嬉しいです( ; - ; )ありがとうございます!!更新頑張ります(*´ー`*) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - しずくさん» コメントありがとうございます!!私自身、完結の時点で続編を書こうとは思っていなかったので2作品同時進行で更新するという形になってしまいましたが両立できるように頑張りますのでよろしければ応援の方をお願いします(^^) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サ ナ エ | 作成日時:2018年7月14日 14時