検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:58,019 hit

23 ページ23

.








ゴツン、と朝に相応しくない音と共に

頭に鈍い痛みが走って顔を顰めた








「……いったぁ、」

「…ってぇ、」







そうか、寝返りを打った瞬間に頭ぶつけたのか

なるほど。


…じゃなくて。








「A寝相悪すぎだろ」

「いやいや、風磨の方が悪いんでしょ」

「んなことねぇよ。俺、寝相良い方だぞ」

「だいたい、シングルベッドに2人で寝るからぶつかるんだよ」

「昨日、ここまでAを運んだの誰だと思ってんだよ」

「それは風磨だけどさ、感謝してるけどさ、風磨はソファで良くない?」

「あれ、風磨も一緒に寝よ?っつったの、誰だったかなー。」

「うっ、」

「可愛かったんだけどなぁ〜。」

「…………」

「上目遣いでさ、」

「も、もういいから!黙って!」








おでこを押さえていた手で彼の口を封じると、

彼は私の手のひらに吸い付いた





朝から、甘いのか甘くないのかよく分からない展開。





でもひとつだけ言えるのは、




めちゃくちゃ恥ずかしい…です、








「…ダブルベッドにしような」

「うん、」









暫くの沈黙の後、ふと思い出したように発せられた風磨の一言は朝のひんやりした空気に消えて行った







それでいて、私の心臓が高鳴ったのは

目の前の彼があまりにも可愛く微笑むから。









.

24→←22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (113 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
552人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サ ナ エ(プロフ) - MAYUKOさん» 癒されるだなんて…!とても嬉しいです(*´ー`*)更新も楽しみにしていてくださり、ありがとうございます( ; ; ) (2019年11月9日 23時) (レス) id: d88ca74874 (このIDを非表示/違反報告)
MAYUKO(プロフ) - このお話し癒されます。更新楽しみにしています。 (2019年11月9日 13時) (レス) id: c9e054e139 (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Rukarinさん» こちらこそ、続編を読みたいと言って下さりありがとうございました!新作の方も読んでいただけたようで嬉しいです(^^)更新頑張るのでぜひ今後ともお付き合い下さい(*´ー`*) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - Saya11786263さん» え!ほんとですか?!すごく嬉しいです( ; - ; )ありがとうございます!!更新頑張ります(*´ー`*) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)
サ ナ エ(プロフ) - しずくさん» コメントありがとうございます!!私自身、完結の時点で続編を書こうとは思っていなかったので2作品同時進行で更新するという形になってしまいましたが両立できるように頑張りますのでよろしければ応援の方をお願いします(^^) (2018年7月14日 22時) (レス) id: a387dbff2d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サ ナ エ | 作成日時:2018年7月14日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。