最強の思惑 ページ4
____その後
「おいお前馬鹿かよ!」
「おかか」
「まあまあその位にしとけよ真希」
乙骨は同級生から非難の声を浴びていた。
そして、それを見ながら笑っている男が1人。
言わずもがな五条である。
「いや〜まさかあんなにバッサリ本題に入るとはね〜。流石に僕もビックリしたよ。」
じゃあなんて言えば良かったの?!と1人で脳内会議をする乙骨。
「ではここでクエスチョン!これから僕達はどうするべきでしょう?」
チッチッチッチッチとカウントを始める五条。
1年4人(3人と1匹)は顔を見合わせた。
「帰る」
「上に同じく」
「しゃけ」
「帰りましょうよ」
即答だった。
「ブッブー。正解は意地でも連れて来るでした〜」
残念でした〜、なんて抜かす五条に背を向けて帰ろうとする生徒達。
「えっ、ちょっと皆本当に帰っちゃうの?!」
「あたりめぇだろ」
「仕方ないねぇ。本当はこんな事したくなかったけど…絵奈を高専に引き入れられたら皆で寿司でも焼肉でも連れて行ってあげる!」
デデン!と効果音が付きそうなくらい大袈裟に言った台詞。
だが、皆の目はキラキラと輝いていた。
「おっし、行くか」
「そうだな」
「しゃけ」
「楽しみだね」
と、やる気満々な生徒達。早速作戦会議を始めたらしい。
「で、どうするよ。今回乙骨がしくったせいできっと警戒されてる。ミスったら警察沙汰にもなりかねない。慎重に行くべきだよな」
「ただ次話しかけるとしたら、真希しか出来ないよな」
「すじこ」
「それは良いとしてどうやってコッチ側に引き込むかだな」
「だよなぁ。そう簡単には行かなそうだったし」
あれこれ作戦会議をしている生徒達を五条は1歩下がって見ていた。
別に絵奈を高専にスカウトする事を五条1人で出来なかった訳ではない。
それでも五条は1年4人をわざわざ宮城まで連れてきたのだ。
その理由は主にふたつ。
ひとつは絵奈に同級生と馴染みやすくなってもらう為。
もうひとつは、この前転入してきたばかりの乙骨と3人の絆を少しでも深める為。
呪術界で、呪われている乙骨はイレギュラー中のイレギュラー。
いくら良い生徒達だとしても100%良い感情を抱くとは限らない。
いつ、どこで転校初日の様な敵意を向けられるか分からかない。
きっとそれは乙骨自身が1番よく分かっているはずだ。
それ故に遠慮がちになる事も有るだろう。
1人でも良いと思ってしまうかも知れない。
だからこそわかって欲しいのだ。
仲間という事を。
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オーステン(プロフ) - プスメラウィッチさん» 有難うございます!まだ始まったばっかりでオチとか全然考えてないんですけど、候補に入れておきますね。 (2022年4月27日 7時) (レス) id: e73df44190 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月27日 7時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - はい^_^ファイトーーー!! (2022年4月12日 0時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
オーステン(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!頑張りますね✨ (2022年4月11日 7時) (レス) id: e73df44190 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月11日 0時) (レス) @page11 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーステン | 作成日時:2022年2月13日 22時