対立 ページ15
____in呪術高専
「いぇーい!!」
五条悟は教室で一人、ハイテンションだった。
故に浮いていた。
生徒たちからの冷たい視線を諸共せず続ける。
「今日は二人目の転入生が来るよー!ハイ、皆テンション上げてー!」
しーん、と静まり返る教室。
「何で誰か知ってるのに態々テンション上げて知らないフリすんだよ」
「しゃけしゃけ」
「あはは」
「よーし、入ってきていいぞ〜」
勝手に取り仕切らないでよ、と喚く五条を置いて教室の扉は開いた。
勿論入ってきたのは絵奈である。
独特な雰囲気のクラスに臆する事無く歩く姿は、約一ヶ月前に転校してきた乙骨とは正反対だった。
「浅瀬絵奈。この間まで住んでたのは宮城だけど、生まれは関東。術式は創糸操術。これからよろしくね」
自己紹介の後に小さな笑みを浮かべた。
そんな様子に真希はゲンナリしていた。
気持ち悪、と。
そんな言葉を聞き逃す訳が無かった絵奈はすぐさま真希に目を向けた。
それに対して、おー怖。と棒読みで返す真希。
早くも教室に不穏な影をチラつかせていた。
そんな二人に呆れたため息をついた五条は手を叩いて自分の方へ意識を向けさせると、クラスメイトの自己紹介を始めた。
「まずはー、真希!禅院家出身。禅院家は絵奈も聞いた事あるんじゃない?普段は呪具を使って呪いを祓ってるよー」
「続いては呪言師、狗巻棘!語彙はおにぎりの具だけ」
「そして、パンダ」
「最後に乙骨憂太。ちょっと前に転校してきたばっかの特級術師。彼の事がだーい好きな里香ちゃんに呪われてるから、うっかり怒らせないよう気を付けて!」
……パンダの説明少なくない?
「じゃっ、次の時間は体術だから頑張って〜。僕は新しい任務入っちゃったからさ」
五条はヘラヘラと教室を出ていった。
五人だけになった教室。(正確には四人と一匹)
最初に口を開いたのはパンダだった。
「まぁボチボチ行くか。絵奈も着いてこいよ〜」
「分かった。ありがとう、パンダ君」
絵奈はまた人当たりの良い笑顔を浮かべた。
そしてまた、真希はその笑みを見て露骨に嫌な顔をした。
「優等生ぶってんのきっしょ。全然笑ってないくせに。亡くなった兄の為とか言って、自分が悲劇のヒロインだとでも思ってるのか?しかも自分に才能があるって」
「おい真希、やめろ__」
...
「呪力も殆ど無い一般人の癖に、他人が私の事理解した気にならないでよ」
絵奈の言葉で教室が静まる。
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オーステン(プロフ) - プスメラウィッチさん» 有難うございます!まだ始まったばっかりでオチとか全然考えてないんですけど、候補に入れておきますね。 (2022年4月27日 7時) (レス) id: e73df44190 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月27日 7時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - はい^_^ファイトーーー!! (2022年4月12日 0時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
オーステン(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!頑張りますね✨ (2022年4月11日 7時) (レス) id: e73df44190 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月11日 0時) (レス) @page11 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オーステン | 作成日時:2022年2月13日 22時