5 ページ5
学生のボランティアは、利用者にとっても良い刺激になる
事業所では編み物や染め物をしているので、何か絵が得意な学生などがきてくれないかと期待した
「そうなんですね！それは良いですね、」
『せやろ？メンバーさんみんなのいい刺激にもなるし』
そうして職員と話しているうちに9:30になり、利用者が出勤する
『あ！桝月さんきてるやん、今日は来れたんですね』
「はい…！今日は来れました」
優しく微笑む彼女は、先週体調不良で休んでいた利用者の女性で、今週はしっかりと出勤できたようだ
体調も少し良さそうに見えたので、今週は特に彼女の体調を気にしなければいけないなと、旭は考える
『それはむっちゃ素晴らしいことです！今日も無理せずやりましょね』
そう言って、ガッツポーズをするように右手で拳を作ると
彼女もにっこりと返してくれた
作業は9:30開始であるが、15分ほど遅れる人もおり、完全に全員が作業するのは10:00頃
今日の午前中は染め物のイラストを描く時間で
布にそれぞれペンで自由なイラストや文字、模様を描いていく
『
椅子に座り、眉間に皺を寄せながら、机から顔を離したり、近づけたりして絵を描く彼に声をかける
「これね、うさぎ」
染め物の下書きとして、彼は布に小さなうさぎを描いていた
『うさぎですか、かわいいですね。うさぎ好きなんですか？』
相手のことを積極的に知ろうとするために、閉ざされた質問をした
絵を描くのが得意な彼は、水墨画のような、しなやかなうさぎを描いている
「いや、朝のカレンダーにね、描いとったんよ。写真」
イラストを描くために参考になるような本が机の上に広げられており、動物と記されたページにはうさぎや犬、猫などの簡単なイラスト載っていて
『そうなんですね、うさぎちいさくてふわふわしていて、かわいいですもんね』
「うん、かわいいなぁ」
そう言って笑顔を見せた後、彼は目の前の本を手に取り、ページをパラパラとめくりながら、次は何を書こうかと考えているのか、イラストを眺めていた
彼が毎朝カレンダーを見る習慣があると、旭は気づくことができた
その習慣をこれからも大切にしてほしい
そして、大切にできるように支援しなければと
旭は自分の脳内の片隅にメモをする
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
過眠(プロフ) - のまさん» ありがとうございますとっても嬉しいです（ ; ; ）がんばります✨ (4月6日 15時) (
レス) id: 8ab364d8bc (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - 大阪谷さん» コメントありがとうございます☺️楽しみにしていてください✨ (4月6日 15時) (レス) id: 8ab364d8bc (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 過眠さんの文章が好きです！頑張ってください😊 (3月22日 23時) (レス) @page7 id: 68538f0e3a (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 新作ありがとうございます！楽しみです☺️ (3月14日 13時) (レス) @page1 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：過眠 | 作成日時：2024年1月22日 20時
