Bs11(F18)...male ページ7
幼少期、誰からも愛されなかった旭
誰を信じることもなく、寄せ付けようともせず
ただひたすら、外にいても景色だけを眺め
話しかけられても、最低限の返事しかしない
それとは相対的に、誰にでも笑顔で、八方美人の山崎
そんな山崎は、自身と相対的である旭に惹かれていった
誰にでも笑顔でいる人間の裏は、酷いものだと言われるが
山崎はその通りで
彼が旭に向ける慈愛は、誰にも理解できないものだった
誰も、旭が何を幸せに思って、生きているのか分からない
彼自身も
死なないから生きている
という状況だった
「旭、」
山崎も、旭の懐に入るのがうまかった
彼が、旭への慈愛を糧にめげなかったのか
旭が、彼の熱量に負けたのか
山崎が話しかけても、何も返さない旭に
「さっきこういうことがあってさぁ」
「明日はこれをするんだけどね、」
返事を求めることなく、話し続ける
自身のことを避けようとしない彼を
旭も少しずつ受け入れていった
ある日山崎はいつものように、
小さくうずくまる、旭の隣にしゃがみ込み
「こっち向いてよー、」
少しいじけて言う
すると、山崎が何を言っても振り向かなかった旭は
ゆっくりと顔を上げ、彼の方を見た
まさかこちらに本当に振り向いてくれると思わなかった山崎は、少し目を見開いたあと、嬉しさで顔が綻ぶ
だがそんな山崎見た旭は、また目線を地面に移した
そんな旭を気にすることなく
「旭ってさぁ、なんか困ったこととかあるの？」
彼の力になりたいと、山崎は投げかける
もちろん返事は返ってこず
「俺はね、旭が振り向いてくれないのに困ってる」
と、続けた
「俺ね、ずっと前から、旭に惹かれてたんだよ」
「俺って、よく笑うよね、って言われるけど、それと真逆でさぁ、旭ってほんとに笑わないでしょ」
「俺、旭の笑った顔見たことないかも、」
俯いていても耳に入る山崎の声を振り払うように、旭は腕に顔を埋め、首を振った
「旭はさ、何を楽しみに、生きてるの？」
ただぼーっとしているのが好きなのか
ぼーっとしているように見えて、彼は頭の中ではいろいろなことを考えているのか
『わかりません、』
長らく聞いてなかった彼の声は、山崎が初めて聞いた時よりも、低くなっている気がした
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
