続 ページ49
『うん、目元のそれ』
『いつも思ってたけど、体が熱った時によくわかるよね』
彼曰く、体が火照ると、佐々木の目元の痣は、濃く目立つらしい
いつも
という彼の発言に少し引っ掛かり、佐々木は
いつも自身を見ているのかと、少しどきりとする
「バースマークっていうんだよ、」
聞き慣れないカタカナで、特にリアクションも思い浮かばず
「ふうん」
と、適当に返事をした
『あ、興味ないって思ったでしょ』
興味のない態度が大幅に出ていたせいもあるが、旭は彼の心を読むかの様に、少し剥れる
そして、急に思い出したかの様に
『俺にもあるよ』
と、誇らしげに発言した
佐々木はそれを聞いても、彼にもあるのだな
という感想しか思い浮かばない
だが、旭は
『見る？』
そう言いながら、自身の服に手を掛け、胸下まで服の裾を捲った
『ほら、ここ』
わざわざ捲られると、折角だから見るか
と、佐々木の目線は旭の露出された腹部に移る
『俺のはなんか、鮮やかじゃないけど』
天然なのか博識なのか
彼の独特な言い回しに、頭の中に疑問符を浮かべながらも
佐々木は旭の腹部の痣を見る
彼の肌は健康的に焼けているが、腹部を日光に晒すことはなく
服を掴んでいる彼の手と、腹のコントラストは誰が見ても大きく目立った
彼の腹部の薄い痣よりも目立っていた
けれども旭の白に近い皮膚には、一部分、痣の様なものが認識できる
『朗希のはピンクでかわいいね、』
旭は腹部を見せながら、そう続けた後、服をまくっていた手を離した
彼の晒されていた腹部の痣は、また衣服の中に隠れる
何を羨ましがっているのかはわからないが、彼にとっては色が羨ましいらしい
『天使のキスって呼ばれてるんだよ』
『天使がキスをした跡だって言ってる人もいるんだって』
またも彼の知識をひけらかされるが
始めて聞くものは、どんどんと佐々木の脳内に吸収されていった
世の中には生まれつきの痣を気にして
それを天使のキスだなんて
そんな呼び方をつける人もいるのだなと、佐々木は漠然と思った
旭が、自身の目元のアザを触ることはあれど
自分が彼の腹にあるアザを直接撫でるなんてことは許されないのだろうなと、佐々木は思う
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
