M17...male ページ48
蒸し帰る暑さのなかでの投球練習
フォーミングアップで既に体は火照り、肌から熱が蒸発していくのが感じられた
佐々木は毒々しい色の飲み物が入ったペットボトルを開け
一口ずつ喉へ流し込む
水分も補給し、一息ついたところで、次はどうしようかと考えていると
『暑いねぇ…』
おそらく自分にむけているであろう、大きなため息混じりの声が聞こえる
声がする方を振り向くと、同期入団である旭が、首や顔の汗を手の甲で拭っていた
彼も汗をかきやすいらしく
頬というよりもむしろ、顔全体を赤くさせ、止まらない汗を拭っている
『朗希は暑くない？』
旭は手の甲や掌についた汗を、側にあるタオルで適当に拭い、佐々木に聞いた
マイペースな佐々木はそれに応える前に、温い水の入ったペットボトルを取り、蓋を開け、水を口に入れる
それを飲み込む前に旭と目を合わせ、頷いた
そして、無いに等しい喉越しを感じる様に、水を一気に飲み込んだ
『ふふ、暑いよねぇ、』
水を口に含み、頬を大きく膨らませ、自身の問いかけに答えるように頷く佐々木の顔を見た旭は
マウンドに立つ佐々木の凛々しさは皆無で、まるで子供のようだと思い、旭は笑みが溢れる
同時に佐々木は、少し下を向いて笑う旭を見つめていた
そして、しばらくして顔を上げた旭と目が合う
その時旭は、自身としっかりと目があっていたと思ったが
彼は実際には自身の目ではないところを見ていたようで
旭はぼーっと佐々木の目元を見つめたあと
『朗希のそれってさぁ、』
そう言って、細く長い指先を佐々木に向け、顔を指さした
顔に何かついてる？
と思いながら、佐々木は無意識に熱った自身の顔を触り、旭の次の言葉を待つ
すると彼は
『痣？』
何も知らない子供のように、とぼけた声で聞いた
そう言われた佐々木は一瞬思考が停止したが
最近別に、なにも怪我はしていない
「痣なんか無いけど」
自分の顔なんてあまりまじまじとみたことはない
佐々木は他人の顔にも、自分の顔にも、特に興味を持たない人生だった
『ううん、痣だよそれ、多分』
『生まれつきの』
知った様に応える彼の口振りが気になるが
そんなに彼の目に留まるのなら、何か知ってみたい気もする
「生まれつき？」
けれども佐々木は、さほど興味のない様な振りをし、旭に問いかけた
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
