続 ページ46
野口は、そこまで緊張する必要はないのにと思いながらも、彼がこれほどまでに緊張する理由もまぁ理解ができる
「なにしてたん」
『脈を…測ってて』
「どうやって？」
一部始終を見ていたのにも関わらず、野口は彼のその仕草をもう一度見たくなり、わざとらしく聞いた
『えっと…』
どうやって、と問う野口への返答に戸惑いながらも、旭はもう一度、先ほどのように脈を測る素振りを見せた
『こんな感じです、』
そう言って脈を測るのをやめ、腕を力無く下す彼に
「俺も押さえて良い？」
と、聞くと
旭は少し目を見開き、野口の目を見つめる
『え、ぁ…』
戸惑いながらも、自身の言うことを素直に聞いてくれる彼が愛おしく、無意識に言葉を畳み掛けてしまう
だが、少しまずいことを口走ったかと思った時
『いいですよ、』
彼は案外すんなりと了承をした
彼は再び首筋を数回、場所を確認するためか、少し沈ませる用に押さえた後
『ここです』
彼は脈を測ることができる位置を、野口に教えた
野口はその位置を目で覚え、彼が手を離した後
自身の指をまた少し、彼の首筋に沈めると、かすかに彼の鼓動が感じられる
彼はゆっくりと深呼吸をし始め、息を吐くたびに鼓動はゆっくりと落ち着く
だが、少し深呼吸をやめてしまうと、1秒間におよそ2回ずつ、高鳴るように再び脈拍は早くなる
小動物のように、とくとくと速く脈を打つ彼はなんとも愛らしかった
他人の手が自身の首に触れているのは
自身の動脈を押さえているのは、堪らなくすぐったいのか
手を退かせるのは失礼と思っているのだろう
旭は野口の手の上から、自身の手を軽く添えるだけだった
それさえも抵抗ができないか弱さが現れており、愛らしく
野口にとって旭は、簡単な衝撃、緊張で、死んでしまいそうにも思えた
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
