Bs9...male ページ45
他の選手にとってはただのシーズン中の試合
だが、高校卒業からプロ入りした2年後
一軍での初登板初先発を抱えた旭は、以上なほどの緊張を抱えていた
試合までは1時間も無い
誰もいないベンチで旭は、身体を温めたせいか、緊張のせいか、脈は急速に高まる
人差し指と中指を揃えるように立たせ、少し首を傾けた後、頭に響くほどに脈打っている首の動脈に当てた
自身が今どれほど緊張しているのかを指の腹から感じることが、旭にとっては少しでもと、緊張をほぐすものだった
『うあぁ…あかんもう、手も震えてきたかもしらん、』
そう呟く声さえも震えている
プロになりたかった、一軍の試合に出たかったという願いが叶うと同時に
二十歳のルーキーである自身に向けられる期待も異常なほど周囲から感じられ、この場から逃げ出してしまいたかった
「旭、」
首を傾け、自身の脈を測っている旭が目に入った野口は、彼の名前を呼ぶ
『でもやらなあかんしなぁ…』
緊張で聴覚が鈍っている旭は、野口の声は全くと言っていいほど聞こえていない
「旭？」
野口はそんな彼の名前をもう一度呼んだ
そうすると彼は首筋に当てていた手を離し、項垂れるようにして下を向く
野口の方には未だ、振り向かなかった
聞こえてへんのか
そう思いながら野口は旭に後ろから近づき、彼の肩に手を置いた
それに驚き、バッとこちらを振り向く旭
そんな彼の素早い動きに、野口は鼻で笑う
「お前、機敏すぎるやろ」
『あ、あぁ、すみません…』
「謝らんでええけど」
そわそわと身体を揺らし落ち着かず、胸を押さえたり、頬を包んだり
誰が見ても緊張しているそぶりを見せる旭
「なに、緊張してんの」
そう声をかけながら、全体的に席がガラ空きのベンチで、彼の右隣に座る
旭も少し会釈をしたあと
『はい、とっても』
野口と目を合わせず、呟いた
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
