続 ページ41
「なんの本、それ」
『そのままですよ、題の通り』
そんなわけない、と疑った意味はなく、やはり題名通りらしく
「腹切るんやろ…それ」
『そんな簡単なんじゃないですよ』
「いや、簡単じゃないやろうけども…」
歴史の知識が豊富ではない山岡は、それに対してのイメージはあまりなく、ただなんのためにするのだろうと考える
その考えを読み取ったかのように、旭は答えた
『ケジメですよ、ケジメ』
「ケジメってなぁ…今の時代にそぐわんやろ」
山岡は、自分で腹を切って自決なんて、物騒な時代だと感じる
旭はそれに対してマイナスな考えではなさそうだ
『あはは、今なんて誰が誰にしても、誰が自分でしても、犯罪でおかしいですよ』
旭はそう言い、唇を指で触る癖を出しながら、空笑いをする
「あたりまえや」
山岡がツッコむと、旭は少し考える素振りを見せる
そして、あぐらをかいたまま山岡を見、自身の太ももを、座ってと催促するように優しく叩いた
「座れって…？」
疑るように聞くと
勿論、と言う様に旭は笑顔になり、今度は山岡に手招きをする
「はあぁ…」
山岡は大袈裟にため息をついた後、旭の方に向かう
旭が自身の太ももをとんとんと叩くと、だるそうに歩きながらも、山岡は素直に上に座る
山岡のそんなところが堪らなく愛おしく、旭は山岡を抱きしめた
急な抱擁に、山岡も身体を大きくビクつかせる
「なん、お前、」
『いや？かわいいなぁと、思って』
「うるさ、」
山岡は、旭がスキンシップの多い人間であることはわかっているが、急に抱きしめられると身構えてしまう
そもそも先輩を恋人のように抱きしめるとは如何なのか
ほんとうに彼は不思議な人間だと山岡が考えている矢先
旭は山岡の腹側に手を持っていき、ゆっくりと彼の服を捲し上げる
「やめｯ、」
急に卑猥なことをするなと彼の手を制すが
自身よりも旭の大きい手は、片手で山岡の服を掴んだまま、もう一方の手は山岡の腹に触れた
『普通どこから入れるんでしょうかね』
『やっぱり横腹かなぁ』
吐息混じりの声が耳にかかり、彼の声は脳に響く
その感覚がたまらなく擽ったく、山岡はうまく脳の処理ができなかった
「何を、」
山岡がそう聞くと、旭は当たり前のように
『刃ですよ』
旭は山岡の腹に軽く爪を立てる
『刃先をね、』
自身の体に収まる山岡を、旭はまるで実験体のように扱った
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
