続 ページ37
今日が初対面も同然であるのに
友人であっても出会って１日目で恋人繋ぎなんてしないだろう
だがこのまま握り返さないのも彼が悲しんでしまいそうだと
眉を下げ悲しそうにする彼の顔が
見たこともないのにはっきりと浮かんだ
もうどうにでもなれと思いながら、自身の手に力を入れ、彼の手を握る
すると彼は満足そうに微笑んだ後
「大丈夫だよ、」
と、旭を落ち着かせる様に一声かけ、旭と繋いでいる手を、人工芝の上に下ろした
彼のその声色に
旭は
彼はいつまでもどこまでも、優しい人なんだろうなと直感で感じた
「何がそんなに緊張するの？」
と佐々木は旭に問う
『今日僕が先発で、貴方と、朗希さんと、戦うじゃないですか』
「うん、そうだね」
それがどうかしたかという様に、彼はあっさりと答える
『僕が勝っても負けても、野次って飛び交うじゃないですか』
そう口走った矢先、もしかしたら投手として素晴らしい成績を残す彼には、野次なんて聞こえていないのではないかと気付く
『僕が朗希さんに勝てる可能性がとてつもなく低いことはわかってますし』
『だとしても僕も貴方に勝ちたいんですけど』
意志が弱いのか強いのかまとまらない言葉をこぼした
彼に勝ちたい気はあるが、それが勝てるかということには何も関係しない
負けることは分かりきっている
と、旭は思い込んでいた
「でも旭くんが勝ったら、褒められるんじゃない？沢山」
「ファンの人に褒められる方が嬉しいでしょ」
『それはもちろん、』
「わざと負けてあげようか？」
彼は何を言い出すんだと、先輩のことを馬鹿にしてはいけないが、これに関しては彼の考えが少し、幼稚で
スポーツマンシップというものが欠落している様な発言だった
『八百長なんて良くないですよ、』
「旭くんに勝ってほしいな」
そんな彼の発言に
『嘘やめてくださいよ、』
誤魔化す様に笑うと
「嘘じゃないよ」
と、彼の口元からは笑顔が消える
彼を怒らせてしまった？と焦りながらも
『なんでこんな僕ために？』
空気を壊さないために、笑いを含ませて聞くと、彼は
「うーん…」
と指先を顎に当て、左上に目線を移し、考えた後
「好きだからかな」
そう、彼のチャームポイントであろう、くしゃりとした笑顔で答えられる
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
