続 ページ30
で、俺家帰って
家のポスト見たら
手紙入ってた
誰からかなって思って名前見たけど
住所も名前も全部、鏡文字なってた」
「鏡文字って？」
彼が長々と喋る話を聞いている中、あまり聞かない言葉が耳に飛び込み、山崎は質問をする
「そのまんまよ」
「鏡に映したみたいに、文字が逆になってんの」
「"ち"って平仮名が、"さ"に見えるみたいな感じ」
山本は指で空に文字を描く
具体的な説明に山崎も納得した
「まぁ鏡文字でも何となくは読めるわけ
その子の名前書いてたけど旭って文字はすぐわかった
真っ先に目に入った
けど読みにくいな思って
家の鏡に手紙写したら
綺麗に読めて
何も変わってなかった
ただ鏡文字になってるだけで
字の綺麗さも、ちょっとしたクセも、なにも、
中開いてみてみたら
ちゃんと書いてくれてたけど
ぜーんぶ、逆
読みにくくてしかたなかった
それまた洗面所持っていって鏡に映してさぁ
そしたら、俺への謝罪ばっか
ごめんね
って
触った時も
冷たくて冷たくて
さっき冷凍庫から出したみたいに冷たくて
死んだから？
って、正直に聞いたわ
そしたら
そうかもしれへんね
って
でも、
"山本くんがくれる手紙は、めっちゃあったかいよ
そっちの世界、戻ったみたい
こっちはひとりぼっちで、ちょっと寒くて、寂しいけど、山本くんがくれる手紙だけが温かいから、めっちゃ嬉しい"
って
やっぱ死んでるからかなぁ、不思議」
「じゃあ、お前はそのもらった手紙、ずっと置いてるん」
「当たり前やん」
山本は嬉しそうに答える
「まぁ、いいんじゃない？」
彼がつらつらと話す話は山崎の頭では処理できなかった
「お前、ありえないって思ってるでしょ」
「そうかも、信じれんし」
「良いよ、俺だけが信じてても」
「そう、まぁお前が楽しいなら良いんじゃない」
「何それ、」
山本は山崎に屈託のない笑顔を見せた
「まぁ、なんか、良い話聞けました、じゃあな」
「絶対思って無いでしょ！」
そう大きい声を出す山本を無視して、山崎は頭を冷やすように部屋から出た
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
