続 ページ26
住所、何回も確認したのになぁ、
気持ちが動転して、どこか、何か、書き間違えていたのかと思いながら、家に帰る
いつものようにポストの中を確認した
いつもは入っていないような手紙が入っている
誰からだろうと、それを取ろうと手を伸ばすと
「冷たっ、」
この世のものとは思えないくらい、その手紙は冷たかった
もう一度、指先から感じる冷たさを我慢しながらそれを取り出すと
「何、これ、」
住所も名前も、切手の数字も、消印さえも
鏡に映したように、全て文字が逆になっている
「なんかの悪戯、？」
だがその手紙の名前を見ると
「旭…？」
「字逆だけどこれ、旭だよね、」
苗字も名前も、彼女のものだった
急いで家の中に入り、靴を脱ぎ捨て、洗面所に向かう
手紙を開くと、文字がびっしりと書いてあった
霊的なものは信じない、誰かの悪戯かと思ったが、いつも自分が一番近くで見ていた彼女の筆跡で
便箋に書いてあるものも全て鏡に映したように逆で
ならばと、洗面所の鏡に手紙を写した
「ちゃんと読める、」
案の定文字は正しく読むことができた
その手紙の内容は自身への謝罪ばかりだった
涙よりも先に苛立ちがくる
内容を全て読み砕き、この不思議な状況をその時は信じて、彼女への返事をまた書いた
毎回毎回、彼女からの手紙は鏡文字で、なんとも読みにくかったが、いつしか苛立ちはなくなり、姿は見ることができなくとも、筆跡で、文字で、文章で、彼女を感じることが嬉しかった
プロに入った今でも、彼女との手紙は続けている
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
