Bs19...male ページ22
第三者目線
休み時間
騒がしい教室から、騒がしい廊下へ出る
高校の休み時間はみんなそれぞれで
携帯を触ったり、廊下で駄弁ったり、走り回ったり、校庭で遊んだり
その中で、真っ直ぐと廊下を歩く彼
見るからに生真面目、という感じの旭くん
前髪が長くて、肌が白くて、眼鏡をかけてて、背が低めで
彼の外見を観察していると、彼は視界から消える
滑りにくい廊下に、彼はペンを落とし
それを拾うためにしゃがみ込んでいた
邪魔な前髪を退けるように、右耳に、右手で髪をかける
彼がふと髪を耳にかけた時
耳に光るものが見えた気がして
もしかして、と
ペンを拾い、立ち上がった彼の横を
小走りで通り過ぎるふりをして
艶のある黒髪から覗く白い耳を横目で見ると
やっぱり、ピアスが小さく光っている
校則的にはダメだし
真面目な彼には何か理由があるのだろうか
「旭くん、」
あまり会話をしたことはないが、いつの間にか彼に話しかけていた
『どうしたの？』
話しかけた時には、彼の耳にかけられた前髪は解け、耳は見えない
友達が多い印象や、常に誰かといる印象は無くとも
誰にでも優しい彼は、僕にも優しく返事をする
「旭くんって、もしかしてピアス開けてる？」
もしそうじゃなければ良いなと思いながら、彼に聞くと
『…バレた、？』
ピアスが空いているであろう耳を隠し、彼は少しはにかんだ
やっぱりそうか
「髪耳にかけてた時、わかったんだよね」
彼に向ける表情に迷い、不自然な笑顔で応える
彼は
『いつも図書室にいる先輩がいるんだけど、』
ピアスを開けることになった経緯をつらつらと話し始めた
「名前は？」
『1つ上の学年の、山岡先輩』
「そうなんだ、知らないなぁ」
僕だって先輩とはあまり関わらない
知らない三年生なんてたくさんいる
『やっぱりそうだよね、僕図書委員だからさ』
『僕が図書委員になった2年の時から、放課後にいつもその山岡先輩がいるんだよね』
図書室に来るような真面目な先輩と、旭くんのピアスは繋がらないのだけれども
『本も読まずに携帯触ったり、電話したり』
『電話するなら外出ろーって、先生に怒られてて』
なんだ、やっぱりそういう人か
友人の楽しい話をするように、旭くんは話す
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
