続 ページ21
『裕太郎さん』
いつものような優しい声色で
いつもは呼ばない、自分の名前を呼ぶ
彼女が年下かだなんて関係ない
結局を何を見て来たか、何を経験したかで
彼女の一部を、一生をかけて
自分の中に取り込みたい
『私の何を教えましょうか？』
自身の手に、彼女の華奢な手が近づき
ゆっくりと、優しく、彼女の小さな小指が絡まる
彼女よりも一回り二回り、自身の背も体も手も、大きいのだけれど
今この瞬間、威勢だけは、彼女の方が大きい様で
彼女の積極的な面を初めて垣間見、固唾を飲む
自身の方が見下ろしているはずなのに
優しく彼女の小指が絡められた手は、1ミリも動かせない
自身が彼女の全てを知りたいのに
自身の頭の中に、彼女が入り込んでくるような気がする
それを振り払うように
「俺のこと、好き？」
今まで聞けなかったことを口に出す
彼女はまるで、それを聞かれることがわかったかのように
薄い唇をさらに薄くして、口角を上げる
その後、ふわりと開かれた唇
自分の耳へ、はいかいいえか
どちらが聞こえてくるのか
彼女の答えの中には、それ以外もあるかもしれない
緊張でゆっくりと呼吸をする
目の前にいる彼女の、花のような香りしか、鼻腔に広がらない
彼女の声以外が聞こえないように、今までで一番、目の前に意識を集中させた。
＿＿＿＿
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
