Bs99...female ページ19
『杉本さん、』
優しく名前を呼ぶ彼女は
自分には無い世界を見せてくれる
感性が鋭く、繊細で
自身が守らなければと無意識に思い
彼女に近づいた
来るもの拒まずで受容的な彼女は
ぽっと出の俺を嫌がりもせず受け入れてくれ、親密になった
純粋な彼女は、自分のことを嫌いもせず
過剰に好意も寄せず
そばにいてくれる
友人なのか恋人なのか
区切りがつかない関係だが
それが心地よかった
『杉本さんが一番素敵だと思うものって、なんですか？』
彼女はこんな質問を、急に投げかけてくる
自分の頭で考えても、質問の意図はいつもわからない
「素敵なもの？」
「なんやろなぁ、」
一番素敵なのは彼女だけれど
「綺麗なもんでもええん？」
『いいですよ！なんでも！』
『杉本さんが好きなもので』
自身の返答を、わくわくして待っているようで
無難に答えるか
そう思い
「お花かなぁ」
と言うと
彼女は俺の返事を聞き、少し固まった後
くすくすと笑う
「何わろてるんよ」
何が面白いのかと怪しむと
『杉本さんの口から、お花って言葉を聞くなんて、！』
彼女は笑いが止まらないようで、肩を震わせて小さく笑う
「悪口かぁ？」
責めるように、少し悪戯で
彼女の額に自身の顔を近づける
『ごめんなさい、！』
無邪気に笑う彼女の手のひらで顔を押され
「まぁええけど…」
柔らかい彼女の手のひらの余韻に浸りながら、顔を離した
「で、それがどうしたん」
続きが気になり、聞いてみると
『じゃあ…杉本さんは、お花みたいな人ですね！』
また彼女は、無邪気な笑顔で答える
「なんやそれ…」
「俺が花なわけないやん」
『喜ぶと思って…』
彼女は何も悪くない
喜ぶと思っていてくれたんだから
もしかして、花と答えた自分が悪いのか…？
「そんなんあてにならへん」
「ほんまに俺が素敵や思うん言うたろか？」
誰にでも当てはまるものじゃないだろう
花のような人じゃなくても、花が好きだろうし
『お花じゃ無かったんですか？』
『嘘つかないでください！』
彼女は少しむくれる
『教えてくださいよー』
僕が彼女に
旭を素敵だと思う
そう答えたら
どういう反応をするだろうか
それが少し楽しみになる
「ほんまに知りたい？」
それでも彼女は鈍感で、めげずに
『本当にです！』
と言うので
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
