続 ページ18
「俺の車乗ろっか」
「お前のちゃうやろ、ナンバープレート剥がしてパチってきただけやん」
「運転は俺ですからぁ」
「まぁええわ、ほな俺が旭のこと担いだる」
中川は旭に近づき、立っているのもやっとな彼を無理やり立たせ、旭の腹周りに両腕を回し、担ぎ上げた
薬で脱力した旭はされるがままで
「じゃ、行こうねー」
ポケットから車のキーを取り出し、指で弄ぶ宗を先頭に、近くに停められている車に向かう
「ほんま旭軽いなぁ、ちゃんと食うてるん」
中川の問いかけに返事をする余裕もなく、旭は後部座席に押し込まれる
「さっきは髪引っ張ってごめんなぁ、」
「砂掛けたんも、俺、怒ってへんから」
中川は悔いを込めて旭の髪に口付ける
「毛布もなんも無いけど、好きなだけ寝といて」
「俺の服あげるわ」
中川は自身が着ていた上着を旭に掛けた
後部座席のドアを閉めた後、中川と宗も車に乗り込んだ
「出発しまーす」
宗の陽気な声とは反対に
車の中は薄暗く、少し肌寒い
だが睡眠薬の効き目もピークに達し、旭は眠気に抗えず、意識を飛ばした
「お前さぁ、運転してんねんからちゃんと前見ろって」
「お前がちょっかい出すからだろ！？」
2人が運転席と助手席で騒ぐ中、
旭は規則正しい寝息を立てる
そんな旭を一目見ようと、中川は後ろに振り向いた
「無防備やなぁ、」
背中を丸めて後部座席に横たわる旭を見、中川は呟く
「マジで馬鹿でかわいいよなー」
「どうする？これから」
「どうしよ」
「ま、まだずっと寝てるやろ」
短時間作用型の7〜10時間程の睡眠薬
これからの予定を練るには十分だろう
「逃げられない様にしてからな」
「じっくり考えるか」
「せやな」
「独り占めすんなよ」
「こっちのセリフなんだけど」
俺のこと信用してよー
と、宗は剥れる
「アホか、俺にも良心あるし」
「はいはい、」
旭はこれから何時間後に起きるだろうか
宗に運転を任せながら、中川は脚を伸ばす
2人の無償の狂愛に、旭が壊れるのが先か
自分達の所業が世間にバレるのが先か
今後の予定を立てながら、2人は時たま笑い声を上げながら、新しい家に向かった。
＿＿＿＿
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
