続 ページ17
彼に言われた通り、自身のズボンのポケットを触ると、何か硬いものが触れる
荒く手を突っ込み、取り出すと、プラスチックの塊で
『何、これ』
「GPSだよ」
宗は平然と答える
『は、？』
いつのまに入れられたのか
なるべく遠ざけようと、旭は力を振り絞り、海に投げ捨てた
「あーあ、ダメじゃん、海に捨てちゃあ、」
『誰が、こんなこと、』
恐怖感が増しながらも、宗を問いただそうとした矢先
「あ、圭太ぁ」
今一番会いたく無い人間が現れる
宗は旭が逃げない様、腹に腕を回し、空いている手で中川にひらひらと手を振る
中川は目を抑えながら、ゆっくりとこちらへ歩みを進める
「あー、最悪。」
「水持ってへん？目流したいんやけど」
「何でそんな砂まみれなんだよ」
「旭がさぁ、」
中川は目をぎゅっと瞑り、開いた後、蔑む様に旭を見る
「俺から逃げるんに、砂かけよってさぁ、」
「お前、旭にどれだけ酷いことしたんだよ」
「まぁええわ。宗お前さー、何休んでんねん」
「俺ずっと歩き回ってたんやけど」
「いやそれこっちのセリフなんだけど！圭太お前、旭こっちに寄越すの遅すぎ」
「長すぎて喉乾くし、これ飲んじゃおうかと思っちゃった」
「お前がそれ飲んだらアホかと思うわ」
「飲まねぇよ…旭みたいにお馬鹿じゃないし」
静かな夜に響く宗の笑い声が耳に刺さる
「味に違和感感じひんかったん？」
『何、が、』
「睡眠薬、入れてるんやけど」
「柑橘系の飲みもんと合わせたら効きすぎてまうんよなぁ、」
睡眠薬、喉の渇きを無くすために味などは意識していなく、全く気付かなかった
変な味に気付いていたとしても、飲み進めていただろう
「眠くなってきた？かわいいねぇ、」
宗は、今にも目を閉じてしまいそうな旭の頬を、自身の冷える手で包んだ
「俺お前がそれ飲んでる時、口角上がっちゃうの我慢するのに必死だったんだからね」
眠さで体が暖かくなりながらも、旭の額には冷や汗が流れる
「早よ寝てしまいぃや、どうせ逃げられへんねん」
「そうだよー、俺ら痛いことなんてしないからさ、」
痛くされることは無くとも
自身の運命に何が待っているかわからず、恐怖でしかない
我慢し切れない眠気に瀕死の状態で耐えながら、旭は考える
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
