続 ページ16
「え、旭じゃん！超偶然！どうした、！？」
見慣れた顔、聞き慣れた声、相手は旭の先輩であり、中川の同期である宗だった
『佑磨さん、！？あのｯ、』
『助けてください、！』
『圭太さんが、圭太さん、ｯ、が、』
「えっと、落ち着いて、」
宗は周りに人が居ないか確認する
「今周り誰もいないから、圭太も居ないし、大丈夫だから」
「ここ座る？俺の横、」
『はぁっ、はっ…す、座ります、』
呼吸を整え、嚥下をし、水分を求める喉が張り付く
冷えたベンチに勢いよく腰を下ろした
「これ飲んで、俺まだ口つけて無いから」
「オレンジジュースなんだけど」
彼が持っていた、ペットボトルに入っている飲み物を受け取る
乾いた喉に柑橘系は少し刺激が強いが、何も飲まないよりは良いだろうと、枯渇した体に流し込んだ
飲んでいる間、宗にじっと見られており、何故見つめられているのか困惑し、旭の心拍数は上がる
ある程度飲み物を飲み、一息つく
「圭太に何？追われてんの？」
『こっ、殺されそう、で、』
「殺されるって…、」
旭が何を言っているのかわからない
という様な、困惑した表情を宗は浮かべながらも
「俺だけじゃダメかも、電話する」
彼は携帯を取り出し、誰かに電話をかける
警察にかけるのが一番早いのかもしれないが、
確かに一人より二人だ
中川にバレません様に、と祈りながら
宗が応援を呼ぶのを待つ
「あ、出た、もしもし？」
「理由は後で言うから、電話切った後に送る場所に来てくんない？」
「できるだけ動きやすい服装で」
宗が電話をしている間、なぜ中川がああなってしまったのか、旭は振り返る
彼を怒らせてしまった？
殺される程に？
殺されないとしても軟禁なんて
拷問か何かをされるのだろうか
現実味がない状況に、映画で見た様な酷い光景を妄想する
中川から髪を掴まれ、手首を掴まれる感覚を思い出し、体が震える
考えれば考えるほど吐き気がしてしまい、旭は考えるのをやめ、自身を守ってくれるであろう宗に、後は委ねる
「ちゃんと2人で待ってるから、早く来いよー、」
「圭太。」
『え、？』
旭の脳内に宗の声が、中川の名前が纏わりつく
『今、なんて、』
電話を切り、携帯を操作する宗の腕に、旭は縋る様に触れる
「ん？」
『圭太、って、』
「あー、マジで気づいてなかったの？」
「偶然ここにいるわけないじゃん」
「ズボンのポケットでも見てみたら？」
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過眠(プロフ) - 凛さん» ぎゃ❗️ありがとうございます❗️長編にしようと思っているのでよければ楽しみにしていてください❣️ (11月27日 22時) (
レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
凛 - Bs6＆Bs67のお話狂おしい程好きです! (11月26日 13時) (レス) id: c2c2ad41a8 (このIDを非表示/違反報告)
過眠(プロフ) - りりりさん» コメントありがとうございます😭❣️もしかしたらいつか書くかもしれません、🤭応援ありがとうございます励みになります😢❣️ (11月22日 9時) (レス) id: 4e02012d1f (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 6さんと67さんのお話だけでもう作品作っていただきたいくらい好きです！応援してます！ (11月21日 19時) (レス) @page14 id: 724b4ec6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過眠 | 作成日時：2023年11月3日 11時
