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王子様10 ページ10
Aは屋上にある塀に寄りかかり、泣いていた
「やっぱり好きな人がキスしてるのは辛いなぁ…ｸﾞｽｯ」
1人で泣いていたら
流星「Aちゃん！」
「え？」
涙を手で拭き取りながら振り返ると
そこに肩を揺らしながら息切れしている藤井くんがいた
「え？なんで…？」
藤井はAが泣いているのを見て
思わず抱きしめた
私は抱きしめられた瞬間頭が真っ白になってしまった
「え？」
なんで藤井くんが私を抱きしめてるんだろうと
考えていた
私はハッとなり、藤井くんに
「あの、、藤井くん？？」
流星「あ、ごめんな」
「あの、どうして私をだきしめたんですか？」
流星「好きな人が泣いてるの見たら辛いやん？」
え？、
好きな人？
「好きな人？わたしが？」
さっきまで泣いていたはずの涙が引っ込んでいた
流星「おん、そうやけど
それより、なんで泣いてたん？
教えてくれん？」
私はその言葉を聞いて口を噛んだ後
説明しようとした
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作者名：ゆのてや | 作成日時：2022年10月6日 20時
