bygone days〜ar.ym〜

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涼介side







昨日大ちゃんにされたもうひとつのアドバイス。






"前髪分けた方がいいよ"






いつもは他人と目を合わせないために下ろしているから、少しためらいがあったけど…




思い切って前髪を分けてみたら、視界が良好になった。






目の前の鏡に映っているのは、僕が知ってる僕とは別人で僕じゃないみたいだった。






涼介｢行ってきます。｣





そう言って家を出た。









ただ今午前9時。






駅前でクラスメイトの5人組を待ってます。




ちなみに女子2人、男子3人。








しばらくすると5人揃ってこっちに歩いてくるのが見えた。







輝いてるな…








❁｢お待たせー？…って本当に山田？｣








涼介｢そう…ですけど…｣







涼介｢やっぱり、変…でしたか？｣







❁⃘｢いや、そうじゃなくて…めっちゃイケメンじゃね？｣❁｢そう！それ思った。｣







❁｢前から思ってたんだけどさ、なんでいっつも前髪で顔隠してるの？ずっとそうしてればいいのに…｣









涼介｢それは…怖い…から｣





❁⃘｢え？｣






涼介｢人が…怖くて…目、合わせないために…｣









流れで言っちゃったけど、引かれてないかな…







❁｢そうだったんだ…ごめんね？何も知らなくて…｣







涼介｢謝らないでください！｣







大ちゃんも、こんな気持ちだったんだ。

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