ひとりのおんなのこ (ページ8)

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置いてきました。ページ8

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Kenjiro side

皆さんこんにちは、山下健二郎です。
今日はですね、同郷コンビAと一緒に出掛けております。

先程、映画を見終えて現在カフェにいるんですけれども。Aがまあ熱く映画を感想を語るわけでありまして

｢でね、ここ絶対来るじゃん！？ってタイミングに限ってなんかやらかしてんのよさ！！｣

｢いやでもあそこはもっと、こう.......どーーん！！って感じよりぶんっ！！の方がいいと思うんだけどなぁ｣

皆様聞いてて(見てて)分かるようにこの子ほんっまに語彙力が無いんです

健｢うん、ちょっと待ってな｣

｢ん？｣

健｢どんとかぶんとか言われてもな、全然分からへんねん。もうちょい言葉で表せへん？｣

｢.......じろさん｣

健｢.......なんや｣

急に静かになり両手を組んで俯き、ふっと笑ったかと思ったらゆっくり顔を上げて

｢私には、無理ですね｣

健｢それ言うのにそんな溜める必要あった？｣

｢やだなぁ、こういうのは雰囲気ってやつですよ｣

健｢ますます意味分からんわ｣

｢大体ねぇ、私の語彙力なんて生まれた時からないんですわ。
幼少期から『Aちゃん何言ってんのか分かんな〜い(裏声)』って言われてたんですよ？今更無理無理｣

健｢ちょ、しんど(笑)｣

裏声を使って幼い子供の声を演じるAが面白すぎて飲んでた飲み物吹き出しそうになったわ(笑)

｢多分、私の語彙力ってお母さんのお腹の中に置いてきちゃったんですよね.......。もっかいお腹に戻って取りに行こうかな｣

健｢.....今日改めてお前が本物のアホやと実感したわ｣

｢え、ちょっ、なんで？ですか？？｣

健｢胸に手を当てて考えてみ｣

｢.......｣

健｢僕のやない、自分の胸にや｣

｢セクハラ....？｣

健｢どこがやねんやめろ(笑)｣

お母さんのお腹に戻ろうと言うA、しっかり動画に収めましたのであとでインスタ行きですおめでとう

｢それにしてもじろさん安定のぽにょですね｣

健｢おいこらシバくぞ｣

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