先輩35 ページ36
しばらく3人で話をしていると、次のプログラムを知らせる放送が鳴った、
次は借り物競争、出なくちゃ、
A「私借り物競争なんで、いってきます!」
シ「がんばれよ〜」
マ「いってらっしゃい、」
格好良い先輩から離れるのは惜しいが、駆け足でスタート地点へ向かった、
.
.
.
「佐倉さん最初ね」
A「まじすか、、、」
足が速いほうじゃないのに、…まあ仕方がない、誰よりも先に借りて、走ればなんとか…、
白い線が引かれた内側へ立ち、ちらり横を見るとなかなか強敵そうな人たちが揃っている…、
やだなあ、、絶対無理…、
マ「頑張れ、Aちゃん!!」
シ「お前ならいける!!」
不安で泣きそうな私に、まだ着替えてない上に人気者で人混みでも目立つ二人が声をかけてくれた、
女子生徒たちからの羨望の眼差しが痛いが、勇気が出てきた、
「位置について…、よーい、ドンっ!!!!」
パンッ!!と大きな音と共に私は走った、
少しだけリードできてる、いまのうちに…、
少し離れたとこに置かれた白い紙を手に取り、そこに浮かぶ文字を確認して…、
A「…す、好きな人!?」
もちろん先輩、だけどこんなにたくさん人が居る中じゃ…、
迷っている私の次に来た女の子が同じように紙を拾った、すると満面の笑みを浮かべる、
…いやな予感がした、
「密かに狙ってる異性…!!マサイせんぱーい!私と来てくださいっ!」
と、一直線に先輩の元に走っていった、…しかも、腕を絡めるように抱きついて、
断る理由もないようで、先輩はその子と共に走っていく、
…後ろから見ても格好良いし、相手の女の子も校内で有名な美少女だ。
「ひゅーひゅー!」「美男美女カップル成立〜」なんて周りが言うもんだから、ついじわっと涙が浮かぶ、
…もう少し早かったら、先輩の隣には私が…、
なんて、言えるわけもなくすぐにお兄ちゃんの元に走った、
A「おにいちゃん!一緒にきて!!」
シ「は?お、俺?」
呆気にとられてるお兄ちゃんのことも気にせず、手を握って強引に走った、
もちろん周りはさっきと同じように「カップル成立〜!!」と騒ぎ立てる、
A「お兄ちゃんのこと大好きですもーーん!」
と、必死に笑った、
先輩、どうか気付かないで。
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優桜(プロフ) - ごはんさん» わああっ、ありがとうございます!!!なかなか進展のない二人ですけど、暖かい目で見守っていてくださいませ…♪ (2018年1月19日 22時) (レス) id: bb3fdc8ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(プロフ) - 初めまして!この春、恋をはじめます。読ませて頂いています!夢主ちゃんと先輩との恋…これからの展開がとても楽しみです!これからも更新頑張ってください!!応援しています! (2018年1月19日 22時) (レス) id: a557a7fbae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優桜 | 作成日時:2018年1月2日 21時