先輩29 ページ30
「…、」
シーン、と耳鳴りがするくらいの静寂に襲われる、
いや、元々先輩は静かな人なんだけど…うーん、気まずい、
A「…わ、私飲み物でも買ってきます、先輩にもコーラ買ってきますね！」
作り笑いを向けて、先輩に背中を向けた瞬間強い力で手首を捕まれた、
マサイ「…俺の、話を聞いて。」
若干震えた声に、これ以上誤魔化すのは申し訳なくなって素直にその場に立ち止まる、
先輩とは目が合わない、逸らしてるのは私の方だけど、
マサイ「…あの時一緒に居たのは、俺の姉さん。歳が近いし、姉さん見た目が若いからよく間違われるけど、」
A「…え”っ、」
ということは、私の勘違い？
やばい、恥ずかしすぎる上にこれじゃあ私が先輩のこと好きだと言ってる様なもの、
でも裏腹に心のモヤモヤが晴れていった、
悪い噂を少し信じていた自分を心の中で呪う、
A「…勘違いしちゃってごめんなさい、」
マサイ「…勘違いさせてごめんなさい、」
なんと、ほぼ同時に頭を下げた私たち、なんだかそれが面白くて、
A「…ふっ、ふふっ、なんですか勘違いさせてって！」
マサイ「えっ、だってAちゃんに勘違いさせたのは俺だし…？」
お腹を抱えて笑う私を見て、おどおどするその姿も面白くて笑ってしまった、
心なしか先輩の表情も和らいでいて、いつもの空気に戻っていく、
先輩を好きでいていいんだと、密かに幸せを噛み締めていたのは内緒である！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優桜(プロフ) - ごはんさん» わああっ、ありがとうございます！！！なかなか進展のない二人ですけど、暖かい目で見守っていてくださいませ…♪ (2018年1月19日 22時) (
レス) id: bb3fdc8ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(プロフ) - 初めまして！この春、恋をはじめます。読ませて頂いています！夢主ちゃんと先輩との恋…これからの展開がとても楽しみです！これからも更新頑張ってください！！応援しています！ (2018年1月19日 22時) (レス) id: a557a7fbae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優桜 | 作成日時：2018年1月2日 21時
