先輩27 ページ28
(マサイside)
シルク「今日はとりあえず帰れ、傘貸すから、」
借りた傘を差し、先程よりかはマシになった雨を眺めながら素直に帰ることにした、
本当はAちゃんが目を覚ますまで傍に居たかったんだけど、俺がいたところでどうしようもない、
”___俺はあいつのこと好きだよ”
友人の一言が、頭にこびり付いて離れない、
いつもなら別に気になんないし、友人の恋愛事情なら応援する。
…でも、素直にそれが出来ない自分がいる、
どうしてだろう、って考えても普段勉強なんかした試しもないこの頭じゃ良い答えも見つからない、
マサイ「…可愛い後輩だよ、Aちゃんは…、」
ただそれだけなはず、
…それ以上なんてない、って分かってるはずなのに、
胸のもやもやが取れない、取れるどころか増えてくる、
イライラしてしまう、
そんな気持ちのまま、今日が終わっていく、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(Aside)
A「…けほ、っ、」
ぱちりと目を覚ますと、見慣れた天井、
少し視線を横に向けるとこちらを心配そうに覗き込む従兄の姿があった、
A「はれ、…おにいちゃん、どうしたの…?」
シルク「それはこっちの台詞だっつーの、…お前こそ何で今此処にいるかわかってんのか?」
口調は少し厳しめだけど、優しい目を向けてくれたお兄ちゃん、
私は正直に先程のことを話すことにした、
.
.
.
シルク「ふうん…んな可愛い子がマサイとねえ、」
A「…やっぱり、彼女かなあ…、そうだよね、マサイ先輩モテるもん。私なんかじゃ、」
そこまで言いかけると、お兄ちゃんは私の頬を軽くむにりと引っ張った、
シルク「んなこと言わねえの、お前だってすんげえ可愛いよ。マサイだって絶対惚れるって!」
A「おにいひゃん…、」
明るいお兄ちゃんの笑顔を見てると、少し気持ちが楽になった、
…まだ、あきらめちゃ駄目だ、
A「…ありがとう、お兄ちゃんっ、」
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優桜(プロフ) - ごはんさん» わああっ、ありがとうございます!!!なかなか進展のない二人ですけど、暖かい目で見守っていてくださいませ…♪ (2018年1月19日 22時) (レス) id: bb3fdc8ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(プロフ) - 初めまして!この春、恋をはじめます。読ませて頂いています!夢主ちゃんと先輩との恋…これからの展開がとても楽しみです!これからも更新頑張ってください!!応援しています! (2018年1月19日 22時) (レス) id: a557a7fbae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優桜 | 作成日時:2018年1月2日 21時