先輩14 ページ15
次の日も私は放課後になった瞬間に教室を飛び出し、部室を目指してゆっくり歩いていた。
なぜゆっくりかというと、今日は先輩からの呼び出しはなかった、だから先輩には会えない日。
毎日部活があるとは確かに言ってなかったけど、…何だか寂しいな、
今日はカメラについての説明書とか読んで勉強しよう、と とぼとぼと歩いていると 後ろから誰かが私の名前を呼んだ、
振り向くとそこにいたのは…上級生だろうか、二人の女子生徒が私を睨んでいた。
「あんた、マサイくんに付きまとってるらしいじゃん、」
こんな言い方をされるとムカッとする、けど確かに傍から見れば付きまとってるようにしか見えないかもしれないと私は敢えて否定しなかった。
「こんな子に付きまとわれたら鬱陶しいだろうねぇ、マサイくんも」
「ねー、入学してきたばかりだし調子乗りすぎ、」
やっぱりマサイ先輩ってモテるんだ、私の目に狂いはなかったと心の中で密かにガッツポーズをした瞬間女先輩たちの後からはまた別の声が響く。
マサイ「俺の可愛い後輩に何してんの、お前ら。」
シルク「その子俺の可愛い可愛い従妹なんだけど?」
マサイ先輩とお兄ちゃんだった。
この学校でもかなり人気のある二人から詰め寄られ、女子生徒二人は何も言わずに立ち去っていった。結局何年生だったのか聞きそびれちゃったな、
A「先輩とお兄ちゃん、どうしてここに?」
シルク「俺らは生徒会室に行く途中だったんだよ、んでその途中でAたちがいたからちょっと声を掛けただけ、」
A「にしては顔怖かったけど…」
今ではすっかりいつもの兄の顔に戻っている、さっきの顔はどこへ…。
ちらりとマサイ先輩の方を見ると、ぱちりと目が合ってしまった、部活が無い日なのに部室に向かおうとしてたのがバレそう…、
するとマサイ先輩は意外な言葉を口にした、
マサイ「お前の事探してたよ、ほら一緒に部室行こ、」
その言葉でころっと先程のことを忘れたのは言うまでもない。
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優桜(プロフ) - ごはんさん» わああっ、ありがとうございます!!!なかなか進展のない二人ですけど、暖かい目で見守っていてくださいませ…♪ (2018年1月19日 22時) (レス) id: bb3fdc8ac1 (このIDを非表示/違反報告)
ごはん(プロフ) - 初めまして!この春、恋をはじめます。読ませて頂いています!夢主ちゃんと先輩との恋…これからの展開がとても楽しみです!これからも更新頑張ってください!!応援しています! (2018年1月19日 22時) (レス) id: a557a7fbae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優桜 | 作成日時:2018年1月2日 21時