この春、恋をはじめます。【Fischer's】

先輩12 ページ13

先輩にカメラの使い方を教わりつつ、とりあえず周りにあるものをひたすら撮っていく、




A「わぁ、スマホのカメラだったらこんなに綺麗に撮れないのに…」


撮った写真はどれも細かいところまで綺麗で、本当にその場面だけをそのまま切り取ったように見える。



A「カメラって、面白いものなんですね、！！私初めて知りました！」

マサイ「そりゃ良かった、せっかく入った可愛い後輩なのに 辞めれたら寂しいしな。」

A「えぇっ、先輩寂しがり屋なんですか〜〜？？」


からかったつもりで言ったのに、先輩は大きな瞳を少し細めて、そうだよ、と小さく呟いた。

その表情を見て、今朝のクラスメートたちとの会話を思い出した、


ほら、私が信じた通りだっ、
先輩は怖い事なんてしない人、

… こんなに寂しそうな顔をするんだから、




A「やめませんよっ、 覚悟しといてくださいね！ぜーったい辞めてなんかやりませんから！！」


高らかに宣言して、彼に向けて人差し指を向けた、
そんな私を見て、先輩はどう思っただろう、変な子と思われたかもしれない。




でも、本心だもん。

先輩の側にいる、
一度好きになったからには、とことんアタックしてやりますから。


そして絶対、いつか好きになってもらうんだっ、！

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