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まふまふside
自室に戻りヘッドホンをつけ、もう1つのパソコンでAさんのいる部屋のカメラの映像を映し作業に取り掛かる。けど、Aさんとぽてとが可愛すぎてあまり進まない。それにしてもぽてとが懐くなんて珍しい。
『もう勘弁して……』
しばらく遊んでいる姿を眺めているとそんな声が聞こえて、慌ててヘッドホンを取って部屋から出て彼女たちのいる部屋のドアノブに手をかけた。
『……あ、相川さん。お疲れ様です、お仕事終わりました?』
彼女がそう言うとゆっくりとぽてとがこちらに寄ってきて足にすりついてから頭突きしてきた。
「はい、お陰様で。いろはとぽてと遊んでくださってありがとうございます。僕、あんまり遊んであげられなくて……Aさんが全力で遊んでくれて満足したみたいです」
そう言い終わる前にぽてとは僕の足からそそくさと離れて行き近くにあるベットへと力尽きたように横たわった。それを2人顔を見合わせて失笑を零す。
『もうこんな時間……ごめんなさい、長時間居座ってしまって……』
「いえいえ、また来てください」
ふと時計を見た彼女が申し訳なさそうにそう言った。それに少し時計の時間を遅らせておけばよかったかな、と後悔しつつそんな言葉を返す。そして、その言葉にお礼を言われながら彼女と共に玄関まで来た。そして、靴を履く彼女の後ろ姿にAさんと投げかけた。すると、くるりと振り返り不思議そうな顔をうかべる彼女。
「今日は来てくださってありがとうございました」
『いえ、こちらこそありがとうございます』
そう言い綺麗に微笑みながらゆっくりと玄関の扉を開ける彼女。そんな彼女に同じように笑みをかえし、嗚呼それと と言いながら彼女に一歩近づいて耳元に口を寄せた。
──男はみんな、狼ですよ
「……勿論僕も、ね」
そういい終わった後に彼女の耳元から離れ1歩下がる。そして、先程とは違う笑みを浮かべて彼女を見つめた。すると、紅潮していく頬。
『────さ、さよなら!』
慌てたように玄関の扉を行き良いよく開け放ち出ていった彼女。そんな慌てた姿に愛おしさを感じながら限界まで開けられたドアをゆっくりと閉めた。
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潮田 陽菜(プロフ) - まぬんさん» 本編の方も読んで頂きありがとうございますm(*_ _)mまさかと思って頂けて幸いです!!そらるさんverの制作予定は今のところないのですが頑張ってみます!リクエストありがとうございました!! (2020年7月8日 13時) (レス) id: 71e4183107 (このIDを非表示/違反報告)
まぬん(プロフ) - 本編の方(完結した方)読ませて頂きました!!最後の展開が「まさかの?!」的な感じでゾクゾクしました、、!よければこのそらるさんverが見たいです…! (2020年7月7日 23時) (レス) id: d24847e3a9 (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - はっかさん» Another storyも読んで頂いてありがとうございます(><)綺麗だなんて本当に恐れ多いですがそう言って頂けて嬉しいです。更新頑張りますので何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年6月30日 13時) (レス) id: 71e4183107 (このIDを非表示/違反報告)
はっか(プロフ) - 新作ありがとうございます〜!!まさかのAnotherstoryが読めるなんて!!!嬉しい限りです!!やっぱり潮田さんの文めちゃくちゃ綺麗で思わずお話にのめり込んでしまう・・・。くれぐれもご無理はなさらず更新頑張ってください〜!応援してます! (2020年6月29日 20時) (レス) id: ab76ab0808 (このIDを非表示/違反報告)
潮田 陽菜(プロフ) - あかりさん» 好きだと言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます(><)まだまだヤンデレは勉強中ですがそう言っていただけて嬉しいです。更新頑張りますので何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年6月29日 20時) (レス) id: 71e4183107 (このIDを非表示/違反報告)
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