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side Hikaru
職員室から屋上に戻る途中、聞こえてきたのは数人のバタバタした足音と、
“…たっ‼︎”
この声は…佐久間？
しかも“翔太”って聞こえた気がして向かった部室には
佐「おい翔太!翔太っ!!
」
深「目開けろ!!息しろって!!」
涼「翔太っ‼︎」
真ん中で倒れてる翔太に、必死に声をかける3人。
照「どうしたっ、」
ぐったりとしている翔太は呼吸と脈はあるものの、脈も弱くて速いし顔面蒼白で、唇も紫色。
おそらく重い発作で俺でもわかるくらい深刻な状況だった。
翔「翔太保健室いくからな」
さっきまであんな笑顔で部活楽しんでたはずなのに。
たった数十分で、なんでこんなことに。
なんで部室？
具合悪かったとしたらなんで気づいてやれなかったんだろう。
屋上なんか許可しなきゃよかった。
照「翔太救急車くるから。呼吸して、」
頭の中は後悔の念がぐるぐるする中で、医者でも看護師でもない俺はただ、
酸素を繋いだ翔太に声をかけることしかできなくて、
涼「翔太！翔太しっかり！」
深「翔太がんばれ！！」
救急車が来るまでの時間が永遠のように長く感じた。
照「雪大附属病院までお願いします」
救急車に乗せられてからも目を閉じて眉間に皺を寄せてハァハァと一生懸命に呼吸をする翔太の口には酸素マスク。
救「ごめんね服まくるよ〜」
救急隊の方がモニターをつけるために翔太のスウェットをまくると、
思わず目を背けたくなるほどの大きな手術痕が露わになって、
薄い胸が酸素を取り込もうと激しく上下している姿は、見てるこっちまで苦しくなってくる。
モニターが繋げられると不整脈を知らせるアラームが狭い車内に鳴り響いて、映し出されたのは必死に鼓動を刻んでいる波形。
照「翔太頑張れよ。もうすぐ病院着くからな」
真冬だというのにも関わらず額に汗を滲ませて目を閉じたままの翔太は、キュッと胸元の雪だるまを握っていた。
康「しょったー、ようがんばったな。病院ついたからな。もう大丈夫やで」
救急車のドアが開いた途端、目に入ってきたのは数日前とは違う、キリッとした表情の阿部と翔太がいつもお世話になってる向井先生。
阿「照ありがとう。あとはこっちに任せて」
阿部が入っていった後、重く閉ざされた処置室のドアの前で、
ただ翔太の無事を祈って立ち尽くすことしかできなかった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
