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side Fukka
上着取りに行くって翔太が部室に戻ってからもうすぐ10分。
涼「ねぇ、翔太遅くない？」
歩くのも階段を上がるのも俺たちよりゆっくりだし…なんて思ったけれど、
まさか、な。
深「電話かけてみるわ。…あっ、翔太ぁ？」
すぐに電話に出てくれた翔太にホッとしたのも束の間、
トイレ行ってたぁ。なんて平和な答えが返ってくると思っていたのに
“…ﾊｯ､…ﾊｧｯ…うぅっ…”
電話の向こうから聞こえてくるのは苦しそうな息遣いと唸り声だけ。
深「翔太今どこ？！部室？！」
なんでだよ。返事しろよ。
深「一年ちょっと自主練してて！」
そばで電話を聞いていた舘さんと佐久間と、急いで向かった部室の真ん中には、
翔「…ううっ…ﾊｧｯ…ﾊｯ…」
苦しそうに胸を押さえて横向きに倒れている翔太の姿。
佐「翔太っ‼︎」
深「なべっ‼︎」
俺らが到着すると同時に、
翔「…ｱｯ……」
胸元を握っていた翔太の体からグタッ、と力が抜ける。
涼「翔太っ…翔太しっかりっ…」
翔太のことを何度も強く揺らす舘さん。
てか、人が倒れてる時ってどうしたらいいんだっけ。
保健の授業で習ったけど全然思い出せない。
もっと真面目に受けときゃよかったな。
佐「おい翔太!翔太っ!!」
深「目開けろ!!息しろって!!!!」
涼「翔太っ!!!!!!」
どんなに呼びかけても揺らしても翔太は苦しそうに唸るだけで
照「どうしたっ、」
深「照っ…」
照「翔太〜、翔太わかるか？」
翔「…ぅっ…」
怖くなってきた頃に飛び込んできてくれた照は、翔太の胸や口に耳を当てて
照「大丈夫、翔太なんとか息もしてるし心臓も動いてる。保健室急ごう。救急車すぐ来てくれるから落ち着いて。頭打ってるかもしれないから揺らさないで」
ぐったりした翔太を保健室までお姫様抱っこ。
照「翔太もうすぐだからな。がんばれよ」
すぐに来てくれた救急車に真っ白な顔の翔太がぐったりとしたままストレッチャーに乗せられて、
照「俺付き添いするから。今日の部活は中止。一年帰らせて。あとは頼んだ」
照の言葉を最後にドアが閉められていく。
深「翔太…」
救急車がサイレンを鳴らしながら走り去っていくのをただ眺めることしかできない中で
このまま翔太が死んじゃったら、って
とてつもなく怖くなった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
