Day90 ページ8
side Shota
点滴のおかげでテストは無事に終わって補習も免れて、
佐「えぇっ？！翔太俺より順位いいじゃん」
結果も、今まで受けたテストで1番いいんじゃないかってくらい。
照「翔太、テストお疲れ全部頑張った!」
これには照もにっこにこで、
照「冬休みになると全体練メインだから。俺がいられる日は多少は屋上もありにするから。」
無理しなければ出ていいよ。って屋上での全体練習に出る許可まで出た。
今日は康二と約束した通り病院があるから少しの時間しか出られないけれど調子もいいし、
久しぶりに部活のスウェットに袖を通すと、一段と背筋が伸びる。
深「じゃ、一旦通すよ〜、翔太、音」
いつもの定位置に座って、２週間振りくらいに見たみんなのダンス。
テスト休み明けで少し忘れてたりもしてるけれども、回数を重ねるたびに感覚を取り戻していって
どんどん完成度があがっていく姿は、見ているだけですごくワクワクした。
“2年A組、岩本先生、至急職員室まできてください”
照「ごめん、ちょっと行ってくる」
しばらくして校内放送で呼び出された照が職員室に行ってからも、みんなの練習をぼーっと見ていたけれど
翔「寒っ…」
12月の屋上は、座って眺めているだけの俺にとってはちょっと寒かったせいか、
ゾクっと背中に走った寒気。
翔「ごめん、ちょっと上着取ってくる」
涼「一緒に行く？」
翔「平気。」
練習続けて？って涼太には強がり言ったけれど、少し早歩きしたせいか、
一つ下の階にある部室に辿り着くなり一気に襲ってきた動悸は
翔「…っ、はぁっ、えぐ…」
しゃがみ込んで一休みしても一向に治らなくて
めまいもするし、なんか急に調子悪いかも。
翔「はぁっ、…っ、…んｯ!」
必死に息を整えていると心臓がドクンッと跳ねて、だんだん鼓動が早く不規則になっていく。
翔「んぅっ…！」
もう一度ドクンッとはねたと思ったら誰かに心臓をギュッと強く押されているような痛みが走って、
静かな部室に響いた着信音。
胸ポケットから携帯を取り出した時には画面いっぱいに広がる“ふっか”の文字がぼやっと見えて、
やっとのことで通話ボタンを押したものの
“翔太ぁ？”
“もしもし？”
あまりの痛みと苦しさに“助けて” の4文字すら出てこないまま、
“翔太今どこ？！部室？！”
だんだんと意識が遠のいていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 761人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
