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side Shota
夜も深くなっていた頃。
冷えて来て分厚い毛布を重ねていたのに、さーっと血の気が引く感覚がして、
寒気とじわじわくる胸の痛みで目が覚めた。
康二に多少言われたって、部活もテストも家のこともある今はまだ入院しないって決めてたから、
病院終わって帰ってきてからも、2人とごはん食べて勉強してって頑張ったせいか疲れてたのかな。
それがしたいから家帰ってきたんだけどね。
翔「……んっ…っ、、ふぅ………」
発作じゃない、まだそこまでは全然行ってないけど、
少しずつ痛いのが増していって、心臓がぎゅーってする。
ちび怪獣のぎゅーは力強くなってちょっと痛い位でも満ち足りて幸せになれるのに、
病気のせいだとただ苦しいだけのもの。
我慢して耐えてよって思ってもどんどん圧迫感がきつくなって段々鼓動も不規則気味になってるのが分かって、
そろそろやばいのかなってぼんやり思い始めたのとほぼ同時に、簡易モニターのアラーム音が鳴り出してしまった。
蓮「兄ちゃん!?兄ちゃん大丈夫??…えっと…薬と…」
起こしちゃうかな?なんて考える間もなく飛び起きて来てくれた蓮、それだけ気張らせてんの申し訳なかったけど、
いつの間にかすっかり頼れる弟だった。
翔「っ大丈夫…発作じゃないから…薬と水だけ飲まして。」
蓮「すぐ取ってくる!…後なんか…湯たんぽとかいる?」
翔「んーん、真都いるからいい…」
ばたばたしてる横でも爆睡し続けてくれてる真都はちっちゃい子のほかほか体温。
蓮に水と薬飲ませて貰って、隣でむにゃむにゃしてるあったかいほっぺたぷにぷにしてると、
少しずつ痛みも忘れられてく気がしてる。
だけど半開きになってるお口、明日大洪水になってそうでそれすらも愛おしく感じる位なのに、
その裏で心配そうな顔しながら黙って背中擦ってくれてる蓮の手が少し震えてることにも気づいてた。
頼りになる、頼りにしてるけど、まだ中学生。
こんな兄ちゃんでごめんなって思うけど、
それでも3人で同じベッドにいられる時間は幸せだった。
入院したら部活もだけど、ここにもいられなくなるし、
一年後には2人の前から消えちゃってるのかな。
余命のこと、人より長くは生きられないことなんてずっと前から分かっていたのに、
満ち足りたあったかい夜はなんだか、一段と寂しかった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
