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side Ryota
循環器内科の奥の方の個室。
高校入った頃に、入院してる時は大体ここだからって教えて貰った所と変わってないから、
誰に教えて貰わなくたって、俺なら翔太の所に来れる。
部活も塾もあって忙しかったり、何より蓮君に言われたことがあって最近は行くの控えてたけど、
蓮君とも何度も面識ある俺なら多分大丈夫だろうって、謎の自信があった。
ふっかと佐久間には申し訳ないけど、関わってきた時間も違うし積み上げてきたものがあるからね。
康「あっ…部活の子?涼太君やっけ?」
涼「はい。翔太、寝てますか?」
康「うん。さっき発作起こしてもうてな…ちょっとまだ心臓どきどきしとるで、休ませてあげてな。」
会うのは倒れた日以来。
話したいことも、渡したいものもあったけど、
翔太は丁度主治医の先生の診察を受けていた所。
発作もあって寝ちゃったみたいだし、話せる状態じゃなかった。
康「しょったお熱出てきたな…ほかほかしてきてる。解熱剤も入れとこか。」
阿「不整脈きつそうだね…点滴で様子見て少し良くなると良いけど…」
専門的なことは全く分からないけど、腕に刺さった痛そうな点滴の針とか、
パジャマ、酸素マスク、翔太の鼓動に合わせて少し早めのリズムを刻む心電図のモニター。
静かに眠った翔太を囲む全部に、入院してるってことを実感させられる気がして昔からあんまり好きじゃなかった。
文化祭なんてついこの間、あの時は蓮君だって翔太が部活してるのにも俺達のダンスにも喜んでくれてたのに、
一瞬で過ぎていった時間の中で、色んな事があり過ぎた。
余命宣告されてるってこと、あの日蓮君から聞いても驚きはしなかったのは、
そうじゃないと心の中で信じてはいたけど、翔太がかなり弱っていることに気がついてたから。
誕生日を過ぎた辺りから、いつもどこか消えちゃいそうで危なっかしくて、
何となく漠然とだけど翔太に時間が迫っていることは感じてた部分があった。
覚悟なんて出来なくて、気のせいだって蓋してばっかだったけど分かっちゃうから、
だから聞いた時もやっぱりって思っちゃったんだよね。
小さい頃から一杯奇跡を起こして、これまで頑張ってきたことだって知ってるけど、
多分翔太に残された時間は、もう長くはない。
眠っている手をそっと握って、嫌な予感を消し去ろうとすればするほど、
確証に変わっていく気がして怖かった。
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riu(プロフ) - こはるさん» コメントありがとうございます。アカウント名が以前のままになっていたので訂正いたしました💦お手数ですが再度フォロリクお願いいたします。 (4月12日 10時) (
レス) id: bbb7377fb4 (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 青い鳥、垢検索しても出てこないのですが… (4月11日 21時) (レス) id: f9614fe30c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませていただいています✨ 次の更新も楽しみにしています🥹 (11月19日 3時) (レス) @page11 id: d94f5675d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りる＆riu x他1人 | 作成日時：2023年9月26日 18時
